14歳山田(阿賀野市)が銀 東京パラ競泳女子100背 最年少、日本勢初メダル

©株式会社新潟日報社

女子100メートル背泳ぎ(運動機能障害S2)の決勝で力泳する山田美幸=25日、東京アクアティクスセンター(写真映像部・立川悠平撮影)
山田美幸=2021年3月

 東京パラリンピック第2日の25日、競泳女子100メートル背泳ぎ(運動機能障害S2)決勝で、初出場の山田美幸(14)=WS新潟・新潟県阿賀野市=が2分26秒18をマークし、銀メダルを獲得した。今大会、日本選手団のメダル第1号。日本パラリンピック委員会によると、夏冬、男女を通じ、パラリンピック日本代表史上最年少のメダリストとなった。

 県勢のメダル獲得は、1984年大会の陸上男子スラロームで銀メダルを獲得した桜井徹男さん(魚沼市出身・東京都在住)以来。

 京ケ瀬中3年の山田は予選を3位のタイムで通過。決勝は自身が持つ日本記録にわずかに及ばなかったものの、躍動感のある泳ぎを見せ、2位に入った。

 山田はレース後、「銀メダルを取れると思っていなかったのですごくうれしい」と喜びを語った。

 山田は生まれつき両腕がなく、両脚の長さが違う。幼少期に水泳を始め、重度が10段階に分かれる運動機能障害で3番目に重いS3クラスで活躍。昨年、1段階重いS2クラスと判定された。9月2日の50メートル背泳ぎにも出場予定。

 ◎大舞台に緊張、決勝は開き直る

 体が震えるほどの緊張に打ち勝ち、堂々の泳ぎで銀メダルをつかんだ。山田美幸(WS新潟・阿賀野市)は、女子100メートル背泳ぎ(運動機能障害S2)決勝で、自身が持つ日本記録に迫る2分26秒18をマーク。「スタートとターンが予選の百倍うまくできた。とても楽しかったです」と会心の笑顔を見せた。

 決勝は、両足で力強く蹴り出すよう特訓を重ねたスタートで飛び出し、しなやかなキックで序盤は先頭を泳いだ。50メートル手前で2位に落ちたが、鋭いターンで折り返した後も粘り強さを見せ、リオ大会金メダリストのシンガポールの選手に終盤まで食い下がった。

 どんな舞台でも物おじせず、自然体で力を出せるのが強みだが、さすがにパラの舞台は違った。予選のスタート直前、水に入ると「生まれて初めて、緊張でがくがく震えた」。体がこわばり、後半は足が思うように動かず失速した。

 決勝は「予選以上に緊張することはない。楽しんでいこう」と開き直ることができた。ベストを尽くした銀メダルに「とても興奮しています」とにっこり。得意とする9月2日の50メートル背泳ぎには「金メダルを取れるように頑張ります」と表情を引き締めた。

(報道部・森田雅之)