丹羽孝希「東京の銅はリオの銀より嬉しい」 年内はTリーグと世界選手権メダルに照準

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25日、東京五輪卓球男子団体銅メダリストの丹羽孝希(スヴェンソンホールディングス)が都内で所属会社主催のメダル報告会に出席した。

丹羽は「地元のオリンピックということで開催が決まってからすごく意識していました。本当に沢山の人に応援してもらったり、僕が勝てないときにも心配してくれたり、声をかけてくれたことをすごく感謝していますし、そのおかげでメダルが獲れたと思っています」と感謝の言葉を述べた。

今の気持ちを漢字で表すと◯◯

写真:丹羽孝希(スヴェンソンホールディングス)/撮影:ラリーズ編集部

丹羽は、五輪後は家族とリラックスして過ごしているといい、今の心境について「安堵」(あんど)と色紙に書き記した。「コロナ禍で(五輪が)開催されたことと、初めての3位決定戦でプレッシャーのかかる中で勝ててホッとした気持ち」を表した。

気になる報奨金は

写真:左からVICTAS松下浩二氏社長、丹羽孝希、スヴェンソンホールディングス兒玉社長/撮影:ラリーズ編集部
リオに続く2大会連続のメダル獲得となった丹羽に対し、所属のスヴェンソンホールディングスの児玉義則社長、卓球メーカーVICTASの松下浩二社長から褒賞金300万円と、スヴェンソン製のヘアケアセット3年分が贈られた。

褒賞金の金額について松下氏は「前回リオ五輪(銀メダル)は500万円だった。もっと出せたら良かったんですけど、すいません丹羽選手!」と陳謝し、報道陣の笑いを誘う一幕もあった。

団体戦での活躍を松下氏絶賛「久しぶりにあんないい試合を見た」

写真:丹羽孝希(スヴェンソン)/提供:ITTF
丹羽は東京五輪で団体戦の鍵を握る1番のダブルスで3勝1敗とチームに貢献。水谷隼、張本智和両名とのペアでそれぞれ勝利を挙げた。また準々決勝では水谷を破ったスウェーデンのファルク(2019年世界選手権シングルス2位)をストレートで下し、シングルスでも勝負所でチームのピンチを救った。

4度の五輪を経験している松下氏も「久しぶりにあんないい試合を見た」と絶賛。丹羽は「ファルク選手はフォアが表(ソフトラバー)なので、表を狙うようにした。特に下回転を送ると強いボールが来ないので、その(相手が)ゆるく打って来たボールを攻めるという戦術が2ゲーム目、3ゲーム目すごくよかった」と冷静に勝因を振り返った。

9年ぶりに変えたスマホの待受画像

写真:丹羽の祝勝ケーキには銅メダルが/撮影:ラリーズ編集部

丹羽は、2012年から9年もの間、スマートフォンの待ち受け画像をロンドン五輪の卓球台に設定していたという。

団体準々決勝で敗れ、メダルを逃した悔しさを忘れないためだったという。その後のリオ大会で悲願の団体銀メダルを獲得するも、丹羽の悔しさは払拭されなかった。

「前回のリオは1回戦のポーランド戦で僕が2点落としてしまった。メダルは獲れたんですけど、水谷選手と吉村(真晴)選手に獲らせてもらったという思いが強い。今回は銅メダルで前回の銀メダルより1つ下だったんですけど、チームに貢献できたという思いが強いので、今回の方がすごくうれしい」

そして丹羽は今回の銅メダル獲得後、待受画面を東京五輪の卓球台に変えた。

「もう五輪に悔しい思いはないので。東京五輪という一生に一度の地元で五輪をする機会。その舞台に立てた喜びと(メダルの)いい思いがあるので、9年ぶりに変えることができました」と喜びを語った。

プライベートでの変化も丹羽を支えた

写真:クールな丹羽も話題が生まれたばかりの長女のことになると表情が和らぐ/撮影:ラリーズ編集部
丹羽は昨年10月に入籍すると五輪1ヶ月前の今年6月に長女が誕生。生後約1ヶ月の長女とは五輪大会期間の約3週間は会うことができず、ビデオ通話で連絡をする日々だったが、大会後はゆっくりと一緒に過ごしているという。

「一日一日顔が変わっていく時期なので会えない寂しさがあったが、終われば会えると思って頑張っていた。(メダルを並べて)娘と一緒に写真を撮った」と声を弾ませた。

年内はTリーグと世界選手権に出場予定

丹羽は、今後の予定についても言及した。出場すれば4大会連続となる2024年の年パリ五輪については「東京が終わったばかりなのでまだ考えてない。パリの(日本代表)選考基準が発表されてからしっかり考えたい」と話すにとどめた。

今後は、9月開幕のTリーグ(丹羽は今季からT.T彩たまでプレー)、11月の世界選手権ヒューストン大会(個人戦)に出場予定だ。

「世界選手権シングルスは2017年、2019年ともにベスト8。2019年はメダルまで後1ゲームだったので、今回はメダルを取りたい。その後は、五輪に3大会出場した経験や感じたことを子どもたちや皆さんに伝えていける活動も行っていきたい」と今後を見据えた。

文:ラリーズ編集部

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