菅義偉首相(衆院神奈川2区)は25日夜、新型コロナ対策の緊急事態宣言の追加発令に伴い官邸で会見した。「8月末には全国民の半数が2回接種を終える」ことなどを挙げ、「明かりは見え始めている」と述べた。
記者からは「7月末の会見で『今回の宣言が最後となる覚悟』と述べながら宣言地域は21に拡大した。その責任をどう説明するのか」と批判まじりの質問。首相は「デルタ株によって世界中が経験のない感染に直面している」などと論点を変え回答した。
一方で「総理の言葉が国民に届いていないことが感染が止まらない原因ではないか」との追及に「厳しいご指摘をいただいた。しっかり受け止め真摯(しんし)に対応します」と応じた。
「感染抑止策としてテレワーク拡大を呼び掛けながら総理自身が実践していないのはなぜか」との指摘に「私の出る会議でも着手したところ。これから広げていく」と説明。後に「オンライン方式と勘違いしました」と訂正する場面もあった。