サイクル安打の“先人”得津高宏氏がDeNA・牧に太鼓判「球団史上最高の二塁手目指せ」

DeNA・牧

DeNA・牧秀悟内野手(23)が25日の阪神戦(京セラ)で、プロ野球史上70人目、74度目となるサイクル安打を達成した。

「6番・二塁」で先発し右二塁打、右中間本塁打、中前打、右飛、右三塁打で決めた。新人選手が同記録を達成するのはプロ野球史上初の快挙で、試合後は「チームも勝てましたし、個人としても名誉なこと。第5打席ではチームメートからも『狙っていけ』といわれていました。三塁まで全力疾走してセーフになったので良かったです」と笑顔。「(ホームチームの)阪神ファンの皆さまも拍手してくれて気持ちが高まりました。すごいありがたい気持ちです」と充実感を漂わせた。

そんな牧に大きな期待を寄せたのは、史上27人目(28度目)のサイクル安打達成者の本紙評論家・得津高宏氏。「リストがやわらかいからポイントを近くにして逆方向にも広角に打てる。同じ二塁手というくくりなら、最近では浅村(楽天)、以前ならロッテ時代に二塁を守っていた落合をほうふつとさせます。チームには、同じようにやわらかい打撃で首位打者を取った宮崎という素晴らしいお手本がいるわけですから、どんどん参考にして取り入れればいい。どうせなら球団史上最高の二塁手を目指してほしいですね」と、かつてのV戦士で、サイクル安打も3度達成している、ロバート・ローズ超えを期待した。

「とにかくミートがうまいし、逆方向でもスタンドインするだけのパワーもある。新人でこれだけやれるのですから、先々が楽しみです」(得津氏)。チームの看板選手となってくれそうだ。

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