茨城・常総水害訴訟 裁判官が現場視察 水戸地裁

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2015年9月の関東・東北豪雨で鬼怒川が越水した現場を視察する関係者ら=25日午後2時15分ごろ、常総市若宮戸

2015年9月の関東・東北豪雨で鬼怒川の水害に遭ったのは国の河川管理に不備があったためとして、茨城県常総市の被災住民らが国に損害賠償を求めた訴訟の現地進行協議が25日あり、水戸地裁の阿部雅彦裁判長ら裁判官3人が同市内の決壊現場周辺を視察した。

視察は同日午後1時ごろ始まり、堤防が決壊した上三坂地区と、堤防の役割をしていた砂丘林が太陽光発電業者に掘削されたと住民側が主張する若宮戸地区を約3時間視察した。住民側と被告の国側も同行した。

視察後、原告団の片倉一美共同代表や只野靖弁護士が同市内で記者会見した。只野弁護士は「越水現場付近は砂丘林が堤防の役割を果たしていたという現場をしっかり見てもらった。主張が理解してもらえたと考えている」と話した。原告男性の一人も「砂丘林や自然堤防の存在を裁判官や国側に実感してもらえたのでは」と述べた。

訴状によると、同市若宮戸で鬼怒川の水があふれたのは、国が無堤防状態を放置して河川区域に指定せず、豪雨前に太陽光発電事業で砂丘林が掘削されたから、などと主張している。

次回期日は9月27日で、来年2月に結審の予定。