契約最終年の中日・与田監督へ…竜OBが迫る「最後の花道」

中日・与田監督

中日OBや関係者の間から与田竜に対し、積極的な若手起用を求める声が噴出している。25日のヤクルト戦(静岡)に中日は3―3で今季13度目の引き分け。3位・ヤクルトとのゲーム差は「12」のままだが、すでに自力Vは消滅しており、最下位・広島とは2ゲーム差の4位と低迷している。

この現況についてあるOBは「もうそろそろ若手を中心とした起用に切り替えるべきでは」と提言。その上で「昨季は最下位だったヤクルトを含め、下位チームはシーズン終盤になると将来を見据えて若手をどんどんスタメン起用して経験を積ませていた。それなのに中日は10年ぶりAクラス入りのためにほとんど前半戦と変わらないメンバーで必死こいて戦っていた。今年はそのツケを払わされている」と指摘する。

今季は後半戦に入ると、渡辺、伊藤を今季初昇格させ、溝脇らを再昇格。これにチーム関係者は「確かに去年と比べれば若手を一軍に呼んだが、まだまだ少ない。若手といっても伊藤を除けば20代後半の選手だし、もっと岡林、石垣、土田、三好といったフレッシュな若手を一軍でプレーさせてやってほしい」と進言する。

今後、将来を見据えた若手への起用法に踏み切る可能性について与田監督は「それは戦い方を見てもらえれば分かると思います。勝ちを諦めるということはないです」と言い切る。

しかし、別のOBは「(高橋)周平が不振に陥っているけど、ここまでレギュラー扱いしすぎてしまった感じがある。昨年は石川昂弥を一軍昇格させたとき周平の目の色が変わっただけに、そういう主力選手にとっても将来のライバルの存在が必要。与田監督は3年契約の最終年だけど、ここからさらなる若手を呼んで、しっかり育てて最後の花道としてほしい」という声まで出ているが、果たしてどうなるか。

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