「水谷の穴を埋めるだけじゃだめ」松下浩二が卓球日本男子に期待すること

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25日、卓球メーカーVICTAS社長の松下浩二氏が、東京五輪代表の丹羽孝希の団体銅メダル報告会に出席し、東京五輪の日本男子の戦いぶりを総括した。

自身も4大会連続で五輪に出場した経験のある松下氏は「私も元オリンピアンで4回メダルにチャレンジさせてもらったのでメダルを取る厳しさは誰よりも分かっている。2大会連続の(五輪男子団体での)メダル獲得はすごいこと。私も1つぐらい欲しかった(笑)」と日本男子卓球チームの快挙を讃えた。

VICTASとして約6年間の用具提供を続ける丹羽孝希に対しては「パリ五輪までもう3年。水谷選手が引退を表明している中、日本チームとしての戦力はダウンする。そんな中、水谷選手の穴を埋めるだけではなく、日本チームが上がっていくためにはまだまだ丹羽選手の力が必要ではないか。今はゆっくりして、モチベーションが上がってまたラケットが握りたいという気持ちが出たら、またみんなの前で丹羽選手らしいプレーをして、卓球ファンや日本の方々に明るく元気なところを見せて欲しい」と温かい視線を送った。

日本男子卓球の課題「水谷が抜けてしまう」

写真:日本男子の張本智和、倉嶋洋介監督、丹羽孝希水谷隼/提供:森田直樹/アフロスポーツ

日本男子チームについては「女子は継続的にメダルが取れるところが見えてきているが、男子はここで水谷選手が抜けてしまう。張本選手は経験を積んで伸びて行くんでしょうけど、1人では勝てないので、経験を積んだ丹羽選手がらしさを出し、それに若手がついていって、先輩たちが作ってきたものを継続してほしい。でもそんなに簡単なことではないと思ってます」と厳しい目で現実を見る。

「日本卓球界の目標は中国に勝って金メダルを取るということ。(今回の男子団体銅)メダルはすごいことだが、そこで満足せずに金メダルを取れるような努力と施策を立ててやっていかないとメダル獲得も難しくなってしまう。私も経験しているがメダルを狙うとメダルまで届かない。金メダルを目指しているから銀とか銅が取れるんだと思う。今は卓球が注目されて若い子どもたちがやり始めてくれている。クラブが出来たりTリーグが出来たりといい環境にある。そういう環境を選手が活用して、中国のように金メダルを取り続けられるのような本気の努力が必要」と松下氏は後輩アスリートたちに期待を寄せた。

文:ラリーズ編集部