フェンシング加納選手、母校・岩国工高に凱旋 市民栄誉賞の授与も

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後輩に金メダルを見せる加納選手(中)
市民栄誉賞の盾

 東京五輪のフェンシング男子エペ団体で金メダルを獲得した岩国工高出身の加納虹輝(こうき)選手(23)が25日、岩国市の母校に凱旋(がいせん)報告した。五輪で活躍した実力を培った原点の場で、後輩や恩師から大きな祝福を受けた。

 体育館での報告会には3年生約150人が集まり、金メダルを掛けた加納選手を拍手で迎えた。吉兼敦生校長が「世界一おめでとう。後輩たちが夢や希望を持って成長するきっかけをくれた」とたたえ、フェンシング部3年の杉岡瑞基主将(17)が花束を手渡した。

 加納選手は「高校時代、一日一日を大切に努力を積み重ねた結果が金メダルにつながった。後輩の中から、世界で活躍する生徒が続いてくれたらうれしい」とエールを送った。

 恩師であるフェンシング部の本間邦彦監督(43)は「教え子から五輪のメダリストを出すという夢をかなえてくれてありがとう」と感謝。報告会終了後、加納選手から金メダルを掛けてもらう場面もあった。

 3年の梅田翔伍さん(18)は「金メダルがとても似合っていた。僕も何事も全力で頑張る」と刺激を受けていた。新型コロナウイルス対策で、1、2年生約300人は教室でリモート中継を見守った。終了後には、加納選手が各教室を訪問した。

 加納選手はこの後、市役所へ。福田良彦市長から、今回創設の市民栄誉賞の盾と副賞の高森牛10キロのパネルを受け取り、「岩国をフェンシングの街として広めたい。パリ五輪では個人、団体で二つの金メダルを持って帰る」と力を込めた。(川村奈菜)