イタリアン、フレンチ、スペインなど、じぞう通り(広島市中区)周辺には西洋料理の人気店が集まっています。各国の名物を味わって、少しだけぜいたくなひとときを楽しみましょう。
※新型コロナウイルス感染症の影響で営業時間などが変わる場合があります
il nebbio(イル ネッビオ)
広島と島根の旬 イタリアンで
広島市内のホテルで約12年間料理長を務めた谷口誠治さんが、独立開業したイタリアンレストランです。「味や美しさを追求し、驚きやわくわくを感じてもらえるような料理を提供しています」とオーナーシェフの谷口さんは話します。
_メインの「神石高原豚とモッツァレラ、アンチョビのコートレッタ 悪魔トマトとイチゴのマリネ」_
_「日本人は四季に敏感です。野菜や魚の組み合わせで季節感を出しています」と話す谷口さん_
_クレープの皮で巻いた4月のティラミス_
ドルチェはスイーツなど5種類から選べます。王道のティラミスは毎月趣向を変えて提供しています。
il nebbio(イル ネッビオ)
広島市中区富士見町4―29―2階
営業時間 ランチ午前11時30分~午後3時(最終入店1時30分)、ディナー午後6~10時(最終入店7時30分)
定休日 火曜、不定休
お問い合わせ 082(258)5808
bistro Cochon d’or(ビストロ コション ドール)
デンマークとフレンチが融合
「ミシュランガイド広島・愛媛2018」に掲載されたフレンチビストロです。ランチの「本日のスモーブロー」(1650円)が一推しです。スモーブローはデンマーク語で「バターとライ麦パン」という意味。ライ麦パンに彩り豊かな食材を盛り付けるデンマークの伝統料理で、旬の食材を使ったフレンチを載せるのがこの店流です。
_牛肉とレンコンの自家製カレーが付いた「本日のスモーブロー」。奥左はミラノカブのポタージュ_
メインは肉か魚を選べます。この日の肉は、フランスのシャラン鴨(がも)を使った「鴨足のコンフィ」。「ニンニク、香草、ベビーリーフを加えた油で低温調理し、肉にうま味を閉じ込めます。軟らかくなり、ほろほろの食感になります」と店主の鹿瀬浩史さんは話します。
_「彩り豊かな見た目も楽しんでください。420円で季節のデザートも付けられます」と鹿瀬さん_
パンはカドナ(広島市安佐南区)のライ麦パンを使用。サワークリームが塗られ、料理とのマリアージュが楽しめます。このほか、ポタージュとお任せの一品が付きます。
bistro Cochon d’or(ビストロ コション ドール)
広島市中区富士見町5―11
営業時間 ランチ午前11時30分~午後2時30分、ディナー午後6~11時(ラストオーダーはランチ2時、ディナー10時)
定休日 水曜
お問い合わせ 082(242)3477
スペイン居酒屋 アニモ
スペイン仕込み 海鮮パエリア
スペイン各地の郷土料理を提供する店です。オーナーシェフの渡部誠二さんが薦めるのは魚介と野菜のうま味たっぷりの海鮮パエリア(2200円)。魚やエビ、野菜から取っただしと生米をパエリア専用鍋に入れ、強火で炊きます。隠し味はアーモンドペースト。「こく深く仕上げるための独自アレンジです」と渡部さんは力を込めます。
_海鮮パエリア。ソカラ(おこげ)も美味。レモンを絞ると魚介の甘味が引き立つ_
エビやアサリ、ムール貝などを載せ、弱火にしてうま味を凝縮させていきます。米は食感を出すため、少し芯が残るよう炊き上げます。「米は国産。独特の粘りがおいしさを閉じ込めてくれます」と笑顔で話します。
_「2月から平日はランチもやっています」と渡部さん_
店は2007年に開業。バルセロナで約1年、スペイン料理を学んだ経験も。「タパス(小皿料理)と酒を気軽に楽しめるスペインの居酒屋に影響を受けました。一皿一皿の味をもっと追求していきたいですね」
スペイン居酒屋 アニモ
広島市中区富士見町4―5―地下1階
営業時間 火-金曜 ランチ午前11時30分~午後2時、ディナー午後5時~午前0時※土、日曜、祝日は夜のみ営業
定休日 月曜
お問い合わせ 082(244)3323