張本美和、中1で全中優勝 兄の五輪試合を「見た甲斐あった」<全中女子シングルス決勝>

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<第52回全国中学校卓球大会 日時:8月24日~26日 場所:日環アリーナ栃木>

26日、全国中学校卓球大会は最終日を迎え、女子シングルス決勝が終了。張本美和(川中島)がゲームカウント3-1で篠原夢空(貝塚第二)に勝利し、全中初優勝を飾った。

1年生の張本美和が3年生の篠原を下す

第1シードの篠原は準決勝でチームメイトの竹谷美涼(貝塚第二)に、第2シードの張本は鈴木美咲(山陽学園)にそれぞれ勝利し、決勝に勝ち上がってきた。

写真:張本美和/撮影:ラリーズ編集部

今大会が最後の全中となる3年生の篠原と1年生の張本の試合は、決勝に相応しい熱戦となった。第1ゲームは篠原が11-8で制し、好スタートを切った。続く第2ゲームも奪いたいところだったが、デュースの末、張本が第2ゲームを制する。そこから、第3、第4ゲームを連取し、ゲームカウント3-1で張本が勝利。自身初の全中優勝を達成した。

また、全中シングルス優勝したことで、張本には9月に行われる世界選手権選考会への出場資格が与えられた。

張本美和コメント

今の気持ちを教えてください

今まで支えていただいたたくさんの方に感謝の気持ちを伝えたい。自分の中では最高です。

1年生での優勝はすごいことだと思うがどう思っているか

1年生というのもあって、向かっていく気持ちで1試合1試合臨んでいたので、最善を尽くせたので良かったです。

今回コロナで試合数が少なくなった。モチベーションはどうやって保っていましたか?

自分の実力とか練習が試せない分、いろんな選手に対して不安がけっこうあったんですけど、支えてくださった方に「もっと自信持って」って励ましの言葉をいただきながら、自分も強化しながら頑張ってました。

今日は特に逆転の試合が多かったが、逆転できた要因は?

自分でもよくわからないんですけど、リードされると気持ちが楽になる。なので、気持ちが楽になった分、自分の持っているものを出せたのかな、っていう感じです。

リラックスできたってことですか?

リラックスというか、正直リードされると嫌じゃないですか。「はぁ、もういいや」みたいな感じになっちゃう。そうすると、身体の力が自然に抜けて、いつも練習していることが(できるようになる)。何にも考えなくなるんで。

リードされた方が自分の味は出る?

自分でもホント何やってるか分かんないんですよ。どうやって巻き返せたのか。自分でもよくわかんなくて、気づいたら勝ってたみたいな。ホントに気持ちはそんな感じです。

トーナメントを見て警戒した選手は?

「この人は絶対に(倒す)」っていう人はいなかったですけど、やっぱりシードの方とか、自分の中シードの方とかの対策とか戦略は考えたりしてました。

オリンピックでの兄(張本智和)はどうだったか

お兄ちゃんと似ているようなことができたんじゃないかなって。団体のときも挽回の試合が多かったんで。まあ、見た甲斐がありましたね。

兄のおかげで勝てたと言える?

はい、言えます。

これで世界卓球の選考会に出場できることになった。その試合に向けて、今はどう思っているか

優勝したことによって、結構自信を持つことができたので、それを持ったままいろんな大人の選手に一歩でも近づけるようにこれから頑張りたいです。

女子シングルス決勝結果

写真:張本美和(川中島中)/撮影:ラリーズ編集部

篠原夢空(大阪・貝塚第二)1-3 張本美和(神奈川・川中島)〇
11-8/10-12/6-11/12-14

全国中学校卓球大会とは?

「全中」と呼ばれることが多い全国中学校卓球大会は、大学生の全日学(インカレ)、高校生の高校総体(インターハイ)と並んで学生卓球の頂点を決める大会である。

試合は男女団体と男女シングルスの計4種目で行われる。団体は6人で、4シングルスと1ダブルスで重複ができないシステムとなっている。出場可能な選手は各ブロックの代表チームや選手に加え、開催地代表枠と、日本卓球協会の推薦枠が存在する。

写真:台のアルコール消毒を行う審判員/撮影:ラリーズ編集部

今大会もコロナ対策が施されている。試合以外でのマスクの着用や、検温・消毒についても選手や審判員が徹底している。

文:ラリーズ編集部