【東京パラリンピック】車いすラグビー・女性選手の倉橋香衣が躍動「楽しんでやるべきことをやる」

倉橋香衣

東京パラリンピック・車いすラグビー(26日、国立代々木競技場)、1次リーグが行われ、日本はデンマークを60―51で下し、開幕2連勝をマーク。チーム唯一の女性選手・倉橋香衣(30=商船三井)が躍動した。

倉橋の持ち味は味方のトライをサポートするための防御。この日もトライを狙う味方に迫り来る相手を果敢にブロック。車いすラグビーは選手らが激しくぶつかり合う衝撃音から「マーダーボール(殺人球技)」と呼ばれているが、臆することなく相手と対峙し続けた。

そんな倉橋の活躍ぶりもあり、日本は前半終了時点で30―26でリード。後半に入っても攻撃の手を緩めることなく、終わってみれば、2ケタ得点差をつけての圧勝。試合後には「とりあえず勝つことができてよかった。思い切ってやるだけだと思っていた。楽しんでやるべきことをやろうと試合に臨んだ」と振り返った上で「楽しみながらも一戦一戦を大切にしていきたい」と決意を新たにした。

大会前には「金メダルを目標にやっている。金メダルを取ってみんなでコートで喜びたい」と意気込んできた倉橋。トレードマークの笑顔と自慢のディフェンスで勝利を引き寄せる覚悟だ。

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