中国重量挙げ金メダリストが21日間の隔離生活告白「手のひらのタコが消えた」

呂小軍(ロイター)

東京五輪後、新型コロナウイスル感染拡大防止のため、21日間に及ぶ厳格な隔離生活を終えた中国の金メダリストが、隔離中の苦難を明かした。

中国「新浪体育」によると、重量挙げ男子81キロ級金メダルの呂小軍は隔離中、毎日部屋で筋力トレーニングと有酸素運動を実施。しかし、部屋にはバーベルがなく、適応が難しかったという。「20日以上バーベルに触っていない。手のひらのタコがほとんど消えてしまった。20年近く競技を続けていてこんなに長い間触れていないなんて。バーベルは私の兄弟のようなもの。本当に恋しい」。金メダリストでも容赦なく隔離を強いられた中国。努力の証でもあるタコまで消える、今までにない生活だったという。

9月の中国全国運動会に参加予定。「短期間で状態を回復することは、私にとって大きな試練。この挑戦は五輪準備より難しいかもしれないが、最善を尽くす」と猛トレーニングに入る予定だ。

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