新たな文化活動をスタートさせた芥川賞作家のピース・又吉直樹

芥川賞作家でお笑いコンビ「ピース」の又吉直樹が今月22日、自身初のオフィシャルコミュニティーサイト「月と散文」を立ち上げた。

又吉は漫才やコント、小説、エッセー、自由律俳句、YouTubeなどマルチに活躍中だが、同サイトでは、週3回、書き下ろし作品を限定公開。2000文字程度の文章や、自由律俳句5句とまつわる随筆を更新する他、1週間で考えたことや気付いたことを自由な形式で更新するという。

また、「月と散文」という名前にちなみ、満月や新月の日など「月」にちなんだ特別な試みも行う予定で月会費は税込み1000円。

又吉は「今年、100回を迎えたライブ『実験の夜』と同様に好きなことだけをやります。この書いたばかりの文章も裏声で読みたい衝動に駆られてきました。助けてください。この『助けてください』も裏声で言いたくなるのです」とコメントしている。

「又吉ぐらいになれば、高額なオンラインサロンでも会員がたっぷり集まりそうだが、決して金もうけのためではなく、あくまでも発信の場をもうけたかっただけだったのだろう」(芸能記者)

ピースとしての活動は15年の芥川賞受賞をきっかけに減少し、又吉の活躍の陰で存在感が薄くなった綾部祐二はタレントとしての拠点をニューヨークに移した。

これに伴い、コンビ活動は2017年4月以降休止しているが、現在もピンの芸人・タレント・文化人としてメディアに登場する際は「ピース 又吉直樹」の名義を使用している。

芸人としての活動は主にコント作家として継続しており、ライブ「実験の夜」、ユニットコント「さよなら、絶景雑技団」、YouTubeチャンネル「渦」の主宰として、かつて共同生活をしていたパンサーの向井慧ら仲の良い後輩たちとともに活動している。

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