巨人・菅野“誤算”続きも… 原監督は修正力に期待「次に生かしてくれるでしょう」

3被弾した菅野だが…

エースの復活はいつになるのか…。巨人の原辰徳監督(63)ら首脳陣が、2―11で敗れた26日の広島戦(東京ドーム)後、7月1日の広島戦(東京ドーム)以来56日ぶりとなる一軍復帰登板を果たすも、6回を投げて3被弾、5失点に終わった先発・菅野智之投手(31)について言及した。

立ち上がりから一発攻勢に苦しめられた。初回二死一塁から鈴木誠にバックスクリーンへの2ランを被弾。続く坂倉にも右翼スタンドへのソロを浴びるなど、序盤から手痛い3失点となった。

なんとか立て直しを図りたい右腕は、2回以降は5回まで1安打無失点と抑えたものの、6回に今度は菊池に2ランを放たれる痛恨のミス。試合を決定づける一発を放たれた菅野は、天を仰いでため息をつくのみ。「チームとして大事な時期の登板でゲームを作れずに申し訳ないです」と、言葉少なに肩を落とした。

これには原監督も「(菅野の)個人的な部分だけでいうとね、投げられたっていうところで、本人もなんて言うかな、満足しているところはあると思いますね」と最低限の収穫を口にしながらも「ただやっぱりチームとしては非常に残念なゲームでしたね。(失点は)全部本塁打だもんね。二度とこういうゲームは繰り返したくないなあと言う風に思いますね」と、厳しい言葉を並べた。

それでも「ある意味経験を持っている投手なわけだからね。まあ今後の反省とそして対策という部分で、次に生かしてくれるでしょう」と、次戦に向けた修正にも期待した指揮官。宮本投手チーフコーチも「90球投げられたというのは次につながるんじゃないかなと思いましたね。ブルペンからも非常に強い球を放ってましたから、前回のファームの投球よりも数段、一歩一歩階段を上ってるような感じはしますね。良い方向に向かってると思います」と、確かな復調気配を感じ取った。

当然、右腕の実力はこんなものではない。首位奪回のためのラストピースとして、エースらしい投球を取り戻すことができるかが今後の大きなカギとなりそうだ。

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