【森保ジャパン】前園真聖氏がW杯アジア最終予選キーマンにゴール量産の古橋指名「2トップもいいのでは」

欧州で旋風を巻き起こすFW古橋亨梧(ロイター)

森保ジャパンのスタートダッシュはなるか。日本サッカー協会はカタールW杯アジア最終予選のオマーン戦(9月2日、吹田)と中国戦(同7日、ドーハ)に臨む日本代表メンバー24人を発表した。元日本代表MFで本紙評論家の前園真聖氏(47)が〝絶対に負けられない戦い〟のポイントを分析。欧州で旋風を巻き起こすFW古橋亨梧(26=セルティック)をキーマンに指名した。

まず前園氏が注目するのが、今夏スコットランド1部の名門セルティックに移籍していきなり大活躍している古橋だ。現在公式戦7試合で6ゴールと絶好調で「やはり古橋選手が楽しみですね。FW大迫勇也(31=神戸)とは違うプレーができます」と最前線で日本をけん引する存在として期待を寄せる。

そこで問題になるのが古橋の起用法。森保一監督(53)は主に1トップで起用してきたが、セルティックではスピードを生かしてサイドでの活躍が目立つ。「ポストプレーよりワンタッチで素早く裏に抜ける動きが特長ですし、2列目との関係性で大迫とは違った形でチャンスを作れるでしょう。1トップのイメージはわかないですが、いろんなパターンを見てみたいですし、2トップもいいのではないでしょうか」と指摘。日本がほとんど使わない2トップのフォーメーションを〝古橋シフト〟として採用するのもアリというわけだ。

次に挙げるのが激戦区の守備的MF(ボランチ)で復帰したMF柴崎岳(29=レガネス)。「ボランチの層が厚くなっています。その中で柴崎が久しぶりに代表に復帰しました。もともと中心だったので、最終予選でどのようなプレーを見せるのか注目です」

不動のMF遠藤航(シュツットガルト)に加え、MF守田英正(サンタクララ)、MF板倉滉(シャルケ)がメンバー入りし、今回は選外だがMF田中碧(デュッセルドルフ)もいて競争が激化。それでも柴崎の攻撃を組み立てる能力は突出しており、司令塔として存在感を見せればチームの大きな武器になる。

最終予選という重圧がかかる舞台は初戦の入り方も難しい。海外組がほとんどの日本は準備期間が2~3日だが、今回の相手となるオマーンは1か月、中国も2週間と異例の長期合宿を敢行。日本はロシアW杯同予選の初戦で同じパターンでアラブ首長国連邦(UAE)にホームで黒星を喫しており「日本はコンディションのバラつきがどうしても出るので、そこが一番の問題です。初戦を落とすと戦い方が変わってくるので重要な試合になります」と警鐘を鳴らす。森保ジャパンにとっては気の抜けない2試合となりそうだ。

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