しょこたんは間一髪!〝異物混入〟ワクチンを打ったものまねタレントの告白

セーフだったしょこたん

米モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンの一部で異物の混入が判明した件で、芸能人にも被害が及んでいた。異物が混入していたとされるワクチンと同じロット番号である米モデルナ製ワクチンが、コロナで困窮するタレントや芸能関係者向けの職域接種会場で使われていたのだ。26日にはタレント・中川翔子(36)が、この会場でワクチンを打つ予定だったことも発覚。本紙は実際に〝異物混入ワクチン〟を打った、ものまねタレントに話を聞いた――。

厚労省が異物が混入していたと発表し、使用見合わせとしたワクチンのロット番号は「3004667」(約57万回分)と「3004734」(約52万回分)、「3004956」(約54万回分)の3つ。このうち「3004667」は、文化庁の職域接種で使用されていた。

文化庁は昨年、文化芸術活動の継続支援事業として、「文化芸術関係者・団体に対して、直面する課題を克服し、活動の継続に向けた積極的取組等に必要な経費を支援」(同庁HPから)した。「3004667」のワクチンが使われたのは、この支援を受けた人向けの職域接種会場だ。

某ものまねタレントは「自分が住む東京・杉並区の集団接種は予約が全くできず困ってたところ、文化芸術枠があると知りました。こちらは予約開始日にあっさり予約できて、今月25日に六本木の国立新美術館で1回目のワクチン接種をしました」と明かす。

ちなみにこのタレントが接種したのは昼前だったそうで、「キョロキョロしたけど有名な芸能人はいませんでした。裏方の人や、派手めな舞台人っぽい人はいた」。

ただこの職域接種で、有名芸能人が26日にワクチンを打つ予定だったことが発覚した。〝しょこたん〟こと中川翔子だ。TBS系の情報番組「ひるおび!」に26日、生出演した中川は「今日ちょうどモデルナのワクチンを打つ予定だった。文化庁の職域接種で」と明かした。だが「電話がかかってきて中止になりました」。

ものまねタレントは25日にようやくワクチンを接種できて、ひと安心していたが、翌26日朝に異物混入のニュースが流れ、事態は暗転する。

「ロット番号、照らし合わせてビンゴだった瞬間、宝くじに当たった気分でした。悪い意味で」

接種した会場は、美術館の講堂だったという。

「打つ前の問診で『献血した時、具合悪くなったことがある』と伝えたら、簡易ベッドで横になっての注射になり、『しっかりしてるな』と感じました。接種後もしばらく横にならせてくれたし、イスに移動して様子見のときも常にスタッフが声掛けしてくれて、安心した気持ちでした。現場は本当に完璧だっただけに。今日の報道は驚いたし、意外でした」

26日午後になると、文化庁からメールが届いた。「文化芸術職域接種をお受けになった皆様」と題されたメールの内容は…。

「8月19日、20日、23日、25日に実施した本接種では、上記ロット番号(3004667)のワクチンを使用いたしましたが、ワクチンに異物が混入していないことを目視で確認の上、接種を実施しております。また、これまでに対象ロットにおいて本件に関連して発生したとみられる安全性上の懸念に関する報告はないとのことです」

また、モデルナワクチン自体の安全性についても「接種会場では、接種前にバイアル(容器)に異常がないか目視で確認していて、異常を認めたものは使用しないことになっています」と念を押している。

ものまねタレントは幸い、接種から24時間以上経過しても「副反応もなく、体調は全く異常なし」と話している。

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