パラリンピック馬術・宮路満英 「リオよりよくなった」7位入賞、進化止めない63歳 30日の自由演技へ

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宮路満英選手(日本障がい者乗馬協会提供)

 「やったなと思う」。馬術で2大会連続出場した宮路満英(リファイン・エクインアカデミー、出水市出身)が、自己最高記録に迫る得点率66.824点を記録し、63歳で初の7位入賞を果たした。最下位の11位だった前回のリオ大会よりも点数を伸ばし、個人規定上位8人による30日の自由演技に進んだ。

 本番では緊張の面持ちで入場し、表情を変えず演技した。記憶障害でコースが覚えきれないため、指示を出すコマンダーの妻・裕美子さん(63)は場外から声を響かせた。

 まひのある右腕を固定するゴムが外れるアクシデントもあったが、落ち着いて乗り切った。終了後に愛馬をぽんぽんとなでてねぎらい、汗を拭って笑顔を見せた。「失敗もあったが、リオ大会の時よりもよくなった」

 日本中央競馬会(JRA)の調教助手だった47歳で脳卒中に倒れ、高次脳機能障害と右半身まひを抱えた。50代でパラ馬術を始め、着実にレベルアップ。昨年オランダで開かれた国際大会では、得点率で自己最高の68点を記録。昨夏、練習中に落馬し腰椎を骨折したが、妻の献身的な支えもあって復活、夢舞台の入賞をつかんだ。

 「こんな気持ちいい場所で演技ができた。次(30日)もあるのでもうちょっと頑張らないといけない」と前を向いた。

第4回全日本パラ馬術大会に参加する宮路満英選手=2020年11月、東京都世田谷区の馬事公苑