NPOの活動知って 長崎県内の大学生と「出会いの旅」始動

オンラインで開かれた初回のミーティングで自己紹介や意気込みを話す参加者

 長崎県内で社会課題の解決に取り組む特定非営利活動法人(NPO法人)などの活動を大学生に知ってもらう事業「学生×NPO出会いの旅プロジェクト」が26日、始まった。初回はオンラインで開かれ、参加者は今後の活動に向けて意気込みを示した。
 県の「地域・若者・NPO」つながる協働推進事業の一環。県によると、2020年度末時点で社会課題の解決や平和推進、文化やスポーツの振興などに取り組む県内のボランティア団体は約3千。このうち県が認証したNPO法人は計502で、職員の高齢化や人材不足が課題という。大学生が対象の同プロジェクトは、次世代の人材育成を図る狙いもある。
 メンバーは、社会課題やNPO法人に興味を持つ県内の大学生17人と、プロジェクトの案内人で斜面地の空き家活用をする「つくるのわデザイン」の岩本諭(さとる)代表、自然体験を通した学びを提供するNPO法人「環境保全教育研究所」の豊田菜々子代表理事。岩本代表は「地域の最前線で活動する団体の人たちと出会い、いろいろな気づきや学びを得てほしい。団体にとってもフレッシュな意見と触れ合う機会になる。双方に益がある旅にしてほしい」と話した。
 今後大学生は、県内で社会課題に取り組む計3団体を現地で視察し、県のホームページで交流の様子を随時報告。来年2月に長崎市内で、プロジェクトで学んだことを発表する。

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