「ホワット・イフ」第3話レビュー もしトニーを失っても、ニック・フューリーの人々を守る想いは不変!

イラスト:じきどらむ

世界中のマーベルファンが待っていたマーベルスタジオ初のオリジナルアニメーションシリーズ『ホワット・イフ…?』がディズニー+で配信されています。

「MCUで登場したキャラクターがもしも別の運命を歩んでいたら」というヒーローたちの“もしも”を描く本シリーズは『アイアンマン』から『アベンジャーズ/エンドゲーム』までのインフィニティ・サーガ全23作品中から選りすぐりの“もしも”が全18話で制作されています。

そんな“もしもの物語”をマーベルが三度の飯より大好きな私じきどらむが、毎週水曜日に配信される作品の魅力を書いていきたいと思います。宜しくお願い致します!


第3話『もしも…世界が最強の英雄を失ったとしたら?』レビュー

第3話目の“もしも” は【もしも…アベンジャーズの一員であるアイアンマン・ハルク・ソー・ホークアイ・ブラックウィドウを失ってしまったら】です!

まず初めに、今回登場するキャラクターの共通点である〈アベンジャーズ計画〉ついてご紹介致します!

アベンジャーズ計画とはS.H.I.E.L.D.(戦略国土調停補強配備局)の長官であるニック・フューリーが世界のありとあらゆる脅威から守る為に結成しようとしていた超人ヒーローチームです。メンバーは億万長者ヒーローのアイアンマン、雷神のソー、超人のハルク、射撃の名手のホークアイ、エージェントのブラックウィドウ、そしてキャプテンアメリカです。ただ今作でキャプテンアメリカはまだ冷凍保存から目覚めていないので、登場するメンバーはキャプテンを抜いた5人です!

そんなアベンジャーズといえば不死身なイメージがあり、MCU正史では『エンドゲーム』のサノス戦まで全員無事な状態で活躍していました。しかし「ホワット・イフ…?」第3話の序盤では、『アイアンマン2』のトニー・スタークをアベンジャーズに勧誘する場面まで飛び、MCU正史で二酸化リチウムを首に打つ場面でなんとトニーが謎の死を遂げてしまいます…。「誰が何の為に…?」と理由が分かった時にはもう全てが手遅れになっていて、ヒーローたちを次々と失っていく絶望を味わいながら過ごすMCU史上最悪の5日間を30分間で描いています…!

第3話の“もしも”で強く感じた事は、ニック・フューリーのアベンジャーズ計画を通して人々を守るという熱い想いです。ニックは作品後半で「アベンジャーズは単なるチームではなく構想である。また、闇の時代でもヒーローは必ず見つかる」と述べていました。これは我々の知っている世界線とは違う、今作の様に5人のヒーローが失われてしまった世界線でも、人々を守ってくれるヒーローという存在を必ず見つけ出して、世界を救ってみせるというニックの熱い想いを感じることが出来ました…!

また、サミュエル・L・ジャクソンやマーク・ラファロ、トム・ヒドルストンといったMCUで演じた豪華俳優が声優を務めていているので、字幕で鑑賞するとより世界観に没入することが出来るのでオススメです!


次回予告

次回9月1日(水)に配信される物語は【もしも…我々の想像を超える至高のドクター・ストレンジだったら】です!

『ドクター・ストレンジ 』と『アベンジャーズ/エンドゲーム』を予習する事でより一層楽しめると思いますので、是非予習してから第4話を視聴してみてください!


じきどらむ
映画の魅力に取り憑かれた20代の映画ライター。デザイン系の大学卒業後、本業以外の全ての時間を映画に注ぎ込み、映画・アニメやイベントの体験レビュー等をnoteにて執筆。相棒はポップコーンとジンジャエール。

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