三菱 eKワゴン、日産 デイズの電気自動車が2022年初頭に発売! しかも価格は200万円だ

三菱と日産は2021年8月27日(金)に軽自動車EVを2022年初頭に発売すると発表した。搭載されるバッテリーは20kWhを予定し、補助金を利用すれば約200万円で購入できる価格帯となる見込みだ。現段階ではハイトワゴン、あるいはSUVモデルなのか? といった具体的な内容は明らかになっていない状況である。そこで今回は三菱と日産が共同開発している軽自動車EVを、明らかとなった情報をもとに予想していこう。

「ニッサン IMk Concept(アイエムケイ コンセプト)」軽自動車クラスのEV(電気自動車)コンセプトカー[2019年10月23日「東京モーターショー2019」会場にて初公開(参考出品)] [photo:NISSAN]

三菱と日産の新型軽EVはフル充電で150km走行可能か!?

三菱と日産は2011年より軽自動車を共同開発している。具体的には三菱 eKワゴンと日産 デイズ、そして三菱 eKスペースと日産 デイズといったハイトワゴンとスーパーハイトワゴンモデルを輩出している。その新型モデルが電気自動車となるのだ。

世界初の量産型電気自動車としてデビューしたアイミーブ。当初は軽自動車であったが、現在は普通車サイズに変更されている

今回発表されたリリースによれば、搭載されるバッテリーは20kWhとなるという。かつて三菱が販売していた電気自動車「アイミーブ」は16kWhのバッテリーを搭載しており、その際の航続可能距離はJC08モードで120kmであったことを考えれば、新型モデルはカタログ値でもフル充電で150km(WLTCモード)となる見込みである。

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新型EVはeKワゴンとデイズをベースに開発! 外部給電にも対応

ノーマルモデルとカスタム版であるハイウェイスターが設定される可能性も, 同様に三菱もノーマルとSUV仕立てのモデルが設定される見込み
ノーマルモデルとカスタム版であるハイウェイスターが設定される可能性も, 同様に三菱もノーマルとSUV仕立てのモデルが設定される見込み

そしてボディサイズも発表されており、全長3395mm×全幅1475mm×全高165mmとなる。この数値から考えるにeKワゴンないしは、デイズと同等のサイズとなるため、ハイトワゴンモデルであるというのはほぼ確実と言っていい。

もっと言えば東京モーターショー2019に日産が出展したIMk(アイエムケイ)が市販されるイメージである。このIMkもデイズやeKワゴンをベースにしていたために、まさにコンセプトモデルが市販化されるということだ。

ちなみに電気自動車の強みである、外部給電にも対応。万一の際に非常用電源としても使えるのは嬉しいポイントである。

eKワゴンとデイズの電気自動車追加が起爆剤に!? 他社も追従する可能性大

現段階では軽自動車のマイルドハイブリッドモデルはあれど、電気自動車の軽自動車はアイミーブ以外存在しない。もっともアイミーブは途中でバンパー形状の変更により普通車となってしまっており、久々の軽自動車のEVが登場するのだ。

スズキはワゴンRベースの電気自動車を開発中というウワサも

もしかすると三菱と日産の軽自動車EVの登場をきっかけに、他のスズキやダイハツ、さらにはホンダといったライバルメーカーが追従する可能性も大いにある。それほど大きなニュースなのだ。それだけに、どの程度の航続可能距離、そして先進装備などはどのような仕上がりとなるのか? 今後の動向に注目だ!

【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】

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