韓国紙「シャインマスカットで克日」「地団太踏む」 「自慢できることか?」ネット民

韓国産シャインマスカット/慶尚北道金泉市

日本で品種開発されるも、韓国で商品化され輸出もされる「シャインマスカット」「ルビーロマン」をめぐって、日本の報道や動きに韓国メディアも反応をみせいている。

韓国の農民新聞は25日、「日本の石川県が韓国で日本品種を無断登録して栽培する事態に対応するとし、最近公式発表し成り行きが注目される」と報じた。

このような動きは、最近、韓国の大型小売店が石川県が育成した品種であるブドウ「ルビーロマン」の販売を大々的に宣伝したのが発端となったとし、「この広報に接した日本のあるメディアが石川県に確認を要求し、石川県やっと《ルビーロマン》が韓国で栽培されている事実を知った」と伝えた。

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しかし、ルビーロマンは育成してから6年以内に韓国で品種登録をしていなかったことから、韓国での「ルビーロマン」の商標登録について法的に守ることができる状況であると同紙は伝えた。

しかし今回のことをきっかけに、「海外での日本の品種コピーを糾弾する日本国内のマスコミ報道が相次いでいる」と懸念を示した。

韓国の大手紙・毎日経済新聞は20日、「国内外で《シャインマスカット》の人気が大きくなるほど不満を隠せない国がある。まさに日本だ」とし「地団太を踏む」という表現を用いている。続けて、「韓国で初めて出荷され販売されたプレミアムブドウ《ルビーロマン》も同様である」と報じた。

同紙は、韓国産シャインマスカットが本格的に市場に流通された年は2014年からであるとし、以降、国内外で品質を認められた韓国産シャインマスカットは、中国、ベトナム、香港、アメリカなどに輸出されていると伝えた。昨年のブドウの輸出額は3,100万ドルを記録し歴代最大だった。

韓国産ルビーロマン/新世界百貨店

ただ、「日本はこのような状況が気に入らない」とし、「自分たちが開発したシャインマスカットであるにも、韓国からロイヤリティ一銭も受けていないからだ」と指摘した。海外品種登録期限を逃した日本は韓国からシャインマスカットのロイヤリティを徴収する権利を失っている。

同紙の取材に答えた韓国の農政関係者は、「シャインマスカットとルビーロマンすべて日本が初めて開発したブドウ種子ということで正しい」としつつ、「しかし、両方のブドウすべて日本農家で韓国に海外品種出願をしていないので、(国内農家が)日本にロイヤリティを支払うする必要はない」と述べている。

シャインマスカットの主要生産地である慶尚南道の地元紙、慶南新聞は24日、日本の「品種海外流出」報道に触れつつ、「シャインマスカットの長期保存技術は、輸出期間の延長はもちろん、輸出単価上昇も可能にし、農家の所得向上に貢献した」と説明した。

その上で、「シャインマスカットのような優れた品種を育成し、関連品種の栽培と貯蔵技術の開発に集中すれば、日本の製造業を克服したかのように、農業分野でも《克日》することができるだろう」と伝えた。

同じく地方紙の全南ネット新聞は先月、日本の報道について「(我々の)自尊心を傷つけることだが、韓国産農産物の国際的なイメージにも良くないことである」と懸念していた。

これら報道をみた韓国のネットユーザーからは

「だったらもう少し安く売ってくれ。果物も金持ちばかりが食べる」

「自慢できることではないだろ。我々がいつこういうものを開発できた?」

「壬申の乱(文禄慶長の役)で朝鮮の陶工を数多く連れて行き陶磁器技術を奪っただろ」

「ロイヤリティが無いなら、価格をもっと下げられないのか?」

「日本が凄いのは事実だ。我々も作れよ。人の物にロイヤリティ払わないと自慢する前に」

「ブドウはキャンベルだ」

「中国がこういう事をしたら大騒ぎだったろうに。自分に甘くて他人に厳しいんじゃないか」

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