新型コロナ患者受け入れ病院、全国初の倒産 他の要因も重なり外来患者減少

 医療法人「友愛会」(大阪市福島区)が26日、民事再生法の適用を大阪地裁に申請したことが分かった。同法人が経営する「松本病院」は府の要請を受け新型コロナウイルスの軽症・中等症患者を受け入れており、こうした医療法人の倒産は全国初とみられる。

院内での感染者発生やコロナ患者受け入れで外来患者減少

 友愛会は大阪市福島区で、1952年開設の「松本病院(199床)」を運営する医療法人。西大阪エリアの救急医療の一翼を担う病院だが、昨年12月に入院患者や職員が新型コロナ感染に感染し外来患者数が急激に減少。また大阪府の要請を受け、病床の一部を新型コロナ患者の専用病床としたためさらに減少したことが要因の一部とみられる。また、2015年に開設した新病棟の建設資金を借入金で賄っており、債務超過に陥っていたという。

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