大山で秋季例大祭 夏山の無事に感謝 伝統行事「お下り」

氏子らに担がれ、険しい男坂を下りていく唐櫃=伊勢原市大山

 神奈川県伊勢原市大山の大山阿夫利神社周辺で27日、夏山シーズンの終わりと秋の訪れを告げる秋季例大祭が始まった。同神社下社からみこしを担いで下山する「お下(くだ)り」は、昨年同様、新型コロナの感染拡大防止のため、少人数の氏子らがご神体を納めた桐製の唐櫃(からびつ)を担いで行われた。

 同神社によると、例大祭は夏山期間(7月27日~8月17日)の無事を神々に感謝する、明治時代から続く伝統行事。28日は神職のみで例大祭を行い、最終日の29日は唐櫃を大山ケーブルカーに乗せて下社へ運ぶ形式での「お上り」を行う。

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