パラトライアスロン・宇田が銀メダル 滋賀出身、日本勢初の表彰台

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パラトライアスロン 宇田秀生選手

 東京パラリンピックのトライアスロン男子(運動機能障害PTS4)が28日に行われ、初出場となる滋賀県甲賀市出身の宇田秀生(NTT東日本・NTT西日本、水口高―関西外国語大出)が銀メダルに輝いた。トライアスロンは前回リオデジャネイロ大会から実施され、日本勢初の表彰台。

 最初のスイムを終えた段階では8位だったが、続くバイクで3位に順位を上げ、最後のランで2位に浮上し、1時間3分45秒でフィニッシュした。

 宇田は26歳の時に事故で右腕を失った後、競技に出会った。リハビリを兼ねて通い始めた神戸のプールで、障害者の水泳チームの練習に加わった。小学校から大学までサッカーで鍛え、走るのは得意。水泳関係者に勧められ、自転車を買ってトライアスロンに挑戦した。体幹でバランスを取って過酷なレースに臨み、国際大会でも成績を残した。「単純にトライアスロンが好き。競技を通してたくさんの人とつながれる」と語る。

 新型コロナウイルスの影響でレースがない間は、東京五輪を目指す強化指定選手たちと2カ月間、合同でのトレーニングに取り組み、力を伸ばした。波がある沖縄の海で泳ぎ込み、スイムの記録を伸ばした。「自分より圧倒的に力のある選手とできるだけ同じ内容をやって、かなり強くなった。横にいる選手の存在が活力になった」と刺激を受けた。

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 うだ・ひでき 水口高、関西外国語大卒業。小学校から大学までサッカーに打ち込む。2013年、職場の事故で右腕を切断。2年後にトライアスロンを始め、15年アジアパラ選手権で初優勝。NTT東日本・NTT西日本所属。169センチ。34歳。滋賀県甲賀市出身、草津市在住。