ツインズ・前田健太 「右肘の手術でシーズン終了」と監督が発表

日本時間8月28日、ツインズのロッコ・バルデリ監督は前田健太が右肘の手術を受けてシーズンを終える予定であることを発表した。具体的な手術内容はまだ決まっておらず、手術の当日にキース・マイスター医師が前田の右肘に何を見出すかにかかっているという。バルデリによると、トミー・ジョン手術を含めて複数の手術方法が可能性として存在しているようだ。もしトミー・ジョン手術を受けることになれば、今季の残り試合のみならず、来季を全休することも確実となる。

バルデリは「まだケンタと直接話していないからトレーナーに聞いた話だけど、彼は自分が得た情報を処理し、時間をかけて検討してきた。手術をするということは誰もが望んでいることではないが、ケンタはキャリアを続行するためにベストの方法であると理解し、納得しているようだ」とコメント。ツインズは前田の右肘の状態について詳細を明らかにしておらず、バルデリは「トミー・ジョン手術は現実的な選択肢の1つだが、唯一の選択肢ではない。来週の水曜日の午後にはもっと多くの情報が得られるだろう」と語るにとどめた。

今季の前田はここまで21試合に先発して106回1/3を投げ、6勝5敗、防御率4.66、113奪三振を記録。移籍1年目の昨季はサイ・ヤング賞の投票で2位にランクインする大活躍を見せたため、今季もエース級の活躍を期待されていたが、自己ワーストの防御率に終わるなど精彩を欠いた。奪三振率と与四球率はともに悪化し、WHIPの数値も大幅に悪化。速球の平均球速も1マイル低下したが、これらの数字はいずれも前田のコンディションに問題が発生していたことを示している。

前田はドジャースとの契約時に右肘の状態に問題があることが判明し、出来高にウエートを置いた変則的な8年契約を結ぶことになった。最初の5年間は長期離脱することなく投げ続けてきたが、メジャー6年目にして右肘の手術を受けることに。もし来季も全休となれば、2023年(35歳)が選手生命をかけたシーズンとなる。バルデリはマイスター医師への全面的な信頼を口にしており、マイスター医師の判断が注目される。

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