【新日本】高橋ヒロムが復帰戦から激闘でDOUKIに勝利!2度の欠場でクビを覚悟も「俺はあきらめない!必ず夢を叶える男だ」<8.27後楽園>

新日本プロレスは8月28日(金)、東京・後楽園ホールで4連戦の最終戦となる映画『ゴジラvsコング』Presents『SUMMER STRUGGLE 2021』を開催した。

メインイベントで大胸筋断裂のケガについて欠場していた高橋ヒロム半年ぶりの復帰戦としてDOUKIと対決。

ヒロムは22日の新日本プロレス公式YouTubeチャンネルの生配信にて復帰戦の日程、そして対戦相手をDOUKIに要求して決定したカードだ。

復帰戦からフルスロットルのヒロムと「俺はただのリハビリ相手か?」と怒りを見せていたDOUKIが激戦を展開。

DOUKIは場外への捨て身のDOUKIボムを繰り出し攻めたてたが、最後はビクトリー・ロイヤルからのTIME BOMB IIで29分43秒と残り17秒で勝利した。

試合後には「オイ、DOUKI!オマエ、これでもリハビリ相手としてオマエを選んだと思うか?オマエは俺にとって唯一、初心に返らせてくれる男なんだよ。高橋ヒロムという名の男が、メキシコで誕生したとき、オマエはいつも横にいてくれてただろ? 新しいスタートを切らせてくれて、ありがとよ」と声をかけるとDOUKIは誰の方も借りずに無言で控室に戻っていった。

ヒロムのマイクアピール
「いや~、この感じ、ひさしぶりだな~。帰ってきたって感じするわ~!。いや、正直な話、身体痛くてしょうがないんだよ。今日さ、後楽園来るときね、『う~わ、今日復帰戦だ、ヤダな~』って思っちゃったの! でも、これは正直な話だから。でも、やっぱり、プロレスをしたあとって、こんな気持ちよかったんだな~!快感だぜ~!!。
この拍手、懐かしいな~。これに声が加わったら、もっと最高になるのに。チクショーめ。正直に、首の骨でケガしてベルト返上して、復活したと思ったら、また胸を切ってベルトを返上することになった。いくらこのスーパーポジティブなヒロムちゃんでも、会社から『You’re Fired』って正直、言われてクビを切られると思ったよ! 覚悟した! でもさ、俺ってスーパーポジティブじゃん? そんなことで、ケガしたくらいで、ケガしたくらいだよ! こんなことやってんだもん! ケガしたくらいでメソメソして『どうしよう、ケガしちゃったよ』なんて言ってるレスラー、おもしろくないとか言って、自分に言い聞かせてる俺がいる!でも、それでいいと思ってる!。
俺はあきらめない! ヒロムちゃんファンのみんな、申しわけない!俺が現役である以上、めちゃくちゃ心配をかける!でも俺は、必ず夢を叶える男だ。だってヒロムだも~ん。レスラーってさ、めちゃくちゃバカなんだよ。でも、この世の中をプロレスの力でどうにかして元気づけようと、みんなが必死でがんばってんだよ。俺はそんな自分含めたプロレスラーが大好きだ。
9.5、IWGPジュニアヘビー級選手権試合、ロビー・イーグルス、俺は勝ってベルトをいただく。だから、だから! だからさー! ……ひさしぶりだな。もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと~!! みんなで~、楽しもうぜ~!!!!」

映画『ゴジラvsコング』Presents SUMMER STRUGGLE 2021
日時:2021年8月27日(金) 17:30開場 18:30開始
会場:東京・後楽園ホール
観衆:580人

<試合結果>

第5試合 30分1本勝負
高橋ヒロム復帰戦
〇高橋 ヒロムvsDOUKI●
29分43秒 TIME BOMBⅡ→片エビ固め

⇒次ページバックステージコメント

イーグルス「もっとだって? 『ワンミニット、プリーズ!』って何度もしつこいな。勝てば(ベルトと)好きなだけ話せるだろ。そしてアニメ声でも使って会話してろよ。(実際には)ベルトは話さないけどな! お前どうかしてるよ。じゃ、次はメットライフドームだ」

DOUKI「(※フラフラとインタビュースペースにたどり着くと、床に倒れ込んでしばらく動けず、やがて少し顔を上げて、小声で)悔しい……。ただただ悔しい……。(※体を起こして)負けたヤツが、もう1回やらせろって言う気持ちが分かる。悔しい。すぐにでも、リマッチがしたい。だから、(※立ち上がって控室へ向かい始める)タイトルマッチ、勝て。オマエがチャンピオンになったら、俺が挑戦する」

ヒロム「ただいま(※と、片膝をついて床に座る)気持ちいいなぁ〜。プロレス、気持ちいいわ。大好きだわ。半年も試合しないと、この快感は、味わえないし忘れちゃうんだなって。相手がDOUKIでよかった。DOUKIじゃなかったら、もしかしたら不完全だったのかもしれない。いいよ、DOUKI。オマエにとってこれがアップなのかどうなのか、オマエが感じたことに任せるよ。
(※顔を上げ、大きな声になって)あー、いやぁ〜、それにしても今日、会場に来て、控室、淋しかったよ。やっぱ、L・I・Jのみんながいないと淋しいなぁ〜。たぶん今頃、内藤さんあたりはツイッターで、『フェリシダデス、カブロン!』とかってつぶやいちゃってくれてんじゃねぇの? うん、今急いで打ってるかもしれないしね。『フェリシダデス、カブロン!』。『逆にこれは打たない方がヒロムにとっておいしんじゃないか?』とかって考えちゃうのが内藤さんだけどね(笑)。やっぱり何か、淋しかったよ! 鷹木さんのひとり言が聞こえなかったからさ、俺がひとり言を言っちゃってたよ、一人でね。ホントのひとり言だったよ(笑)。」

「まぁいいんだ。それはいいんだ。俺はこの欠場期間、約半年、何を考えてプロレスを見てたと思う? ジュニアとは何なのか、ヘビー級とは何なのかを、真剣に考えて見てたよ。いち選手として見るんじゃなくて、ファンの気持ちになって、いちファンとして俺は、見てた。」

「ジュニアとヘビー、違いが分かんねぇな。よくか悪くか、違いが分かんねぇな。でもコレってさぁ、ヤバいんじゃないの? 全てが曖昧だとさぁ、これから先、ジュニアをやりたいと思う人間がいなくなっちゃうんじゃないかって、すげぇ不安になったよ。
ジュニアとヘビー、何が違うと思う。頼みの綱の上村も、『105kgになって帰ってきたい』って言ってたし、デビューしたばっかのあの2人も、ジュニアなのかヘビーなのか分からないけど、どっちなんだろうなぁ。ただ今、この曖昧な状況でジュニアを選択してくれるかどうか、俺はそこが怖い。どれだけすごい試合、必死こいた試合、面白い試合をしようが、どっちを選択してくれるんだろうなぁ。」

「(※立ち上がって)だったらさぁ、思いついちゃったんだよ。ジュニアによる、ジュニアのための、ジュニアの入門テストをやろうぜ。トレーナーはそうだなぁ……(※ビデオカメラを指差して)金丸さんがいいかなぁ? いや、いいんだ、いいんだ、コレを一人のファンの意見として聞くか、それとも、真剣に向き合って、そろそろ考えるべきなんじゃないのか、新日本プロレス。
つまり、9・5メットライフドーム、IWGPジュニアヘビー級選手権試合、ロビー・イーグルス、新日本プロレス・ジュニアの戦いを見せた上で、(※胸を叩いて)俺が勝つ!」

〈写真提供・新日本プロレス〉

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