【新日本】高橋ヒロムがDOUKIと原点を確認する復帰戦!ベルトさんに9.5ロビーとのIWGPジュニア戦必勝を誓う!8.27 後楽園

新日本プロレスは8月27日(金)、東京・後楽園ホールで映画『ゴジラvsコング』Presents「SUMMER STRUGGLE 2021」第19戦を開催した。

メインでは半年ぶりの復帰戦となった高橋ヒロムが対戦相手として指名したDOUKIと対戦。ヒロムとDOUKIは海外武者修行時代の高橋広夢がメキシコで寝食を共にし、大いなる成長への飛躍の日々を過ごした仲。そんな対戦相手と向かいあい復帰に際し自分の原点を確認する戦いを展開。

さらに試合後、リング上に現れた現IWGPジュニアヘビー級王者のロビー・イーグルスからベルトさんを1分間だけ懇願の末に拝借し、ベルトさんに対して9.5メットライフドームでのタイトル戦の必勝を誓い、大会を締めた。

映画『ゴジラvsコング』Presents SUMMER STRUGGLE 2021
日時:2021年8月27日(金) 17:30開場 18:30開始
会場:東京・後楽園ホール
観衆:580人

試合経過は下記の通り

序盤から場外で激しくやりあうヒロムとDOUKI。その動きは復帰戦とは思えない力強いものだった。

DOUKIはヒロムをリング外に誘導し鉄柵を開けてからのDOUKI BOMBを敢行。大ダメージを与える

最後はヒロムがTIME BOMBⅡを繰り出しスリーカウント。試合終了13秒前での決着となった。

▼第5試合 30分1本勝負 高橋ヒロム復帰戦
高橋ヒロム 〇
vs
DOUKI ✖
29分43秒 TIME BOMBⅡ → 片エビ固め

次ページ、ヒロムの目の前にIWGPジュニア王者ロビー・イーグルスがベルトさんを片手に登場。

ヒロム「オイ、DOUKI!オマエ、これでもリハビリ相手としてオマエを選んだと思うか?オマエはオレにとって唯一、初心に返らせてくれる男なんだよ。高橋ヒロムという名の男が、メキシコで誕生した時、オマエはいつも横にいてくれてただろ?新しいスタートを切らせてくれて、ありがとよ!」

DOUKIは鉄パイプを突き飛ばしながらよろよろと退場。

ロビー・イーグルスがリングに上がりヒロムが詰め寄る。

ヒロム「お~っと…ロビーさ~ん。来てくれたんだ。Please one minutes. Please one minutes.(ベルトを指さしながら)Talk!」

嫌がるロビーに対してヒロムは交渉する。

ヒロム「Please “just” one minutes.」

とたった1分だけであることを要求。後楽園ホールの時計を示して「21, start, OK?」と8時21分からベルトさんとの会話を始めたいと時間指定。ごねるロビーを強引に説き伏せ、時間が来るなり、這いつくばってベルトに話しかけ始めた。

ヒロム「ごめん、ごめん、本当にベルトさん、ごめん。前回話してくれないんでビックリしたんだ。土下座でも何でもするからしゃべってくれ、お願いします!お願いします…そんなに時間ないからマジでしゃべってくれ、ベルトさん。この通り!(土下座する)」

ベルト「ヒロムくん…ボク、喋るよ。でもさ、正直ヒロムくんが悪いんじゃないの?二回もケガしてさ、ボクのこと返上になっちゃってさ。多分ね、みんなそう思ってるよ」

ヒロム「ベルトさん、それはマジできついって!マジで精神的にきつい理由だから。ちょっとそういう理由でオレのこと嫌いになるのやめて…」

ベルト「でもさ~、やっぱり良くないと思う。二回も王者だったのにさ、ベルト返上してカッコ悪いよ!ボク、ヒロムくんのこと嫌い!」

ヒロム「わかったから。次、ロビーから勝ったら、一生ベルトさん…」

ここでロビーはTime upとばかりにベルトを取り上げる。

ヒロム「あーッ!One more minutes!」

と頼み込むも、ロビー・イーグルスはそれを無視してエプロンに移動しベルトをヒロムに見せつける。

ヒロム「OK, OK, Yes。Thank you very much」

と諦めて、ロビーに感謝の意を伝えて退場させる。

ヒロム「オレからしたら、アイツ何しに出てきたのかわかんねえよ。何も言わないで出てきてさ、オレになんか一方的にやらせて帰りやがったよ、なんだったんだよ。なんか言いたいことがあるなら、マイクぶん捕ってでも言えばよかったのに~。こんな変な空気になっちゃったじゃないか…」

ヒロム「いや~、この感じ、久しぶりだな~。帰ってきたって感じするわ~!いや、正直な話、身体痛くてしょうがないんだよ。今日さ、後楽園来るときね、『う~わ、今日復帰戦だ、ヤダな~』って思っちゃったの!でも、これは正直な話だから。でも、やっぱり、プロレスをした後って、こんな気持ち良かったんだな~!快感だぜ~!」

ヒロム「この拍手、懐かしいな~。これに声が加わったら、もっと最高になるのに…チクショーめ。正直に、首の骨でケガしてベルト返上して、復活したと思ったら、また胸を切ってベルトを返上することになった。いくらこのスーパーポジティブなヒロムちゃんでも、会社から『You’re Fired』って正直、言われてクビを切られると思ったよ!覚悟した!でもさ、オレってスーパーポジティブじゃん?そんなことで、ケガしたくらいで、ケガしたくらいだよ!こんなことやってんだもん!ケガしたくらいでメソメソして『どうしよう、ケガしちゃったよ』なんて言ってるレスラー、面白くないとか言って、自分に言い聞かせてるオレがいる!でも、それでいいと思ってる!オレは諦めない!ヒロムちゃんファンのみんな、申しわけない!オレが現役である以上、めちゃくちゃ心配をかける! でもオレは、必ず夢を叶える男だ。だってヒロムだも~ん。レスラーってさ、めちゃくちゃバカなんだよ。でも、この世の中をプロレスの力でどうにかして元気づけようと、みんなが必死で頑張ってんだよ。オレはそんな自分含めたプロレスラーが大好きだ!」

ヒロム「9.5 IWGPジュニアヘビー級選手権試合、ロビー・イーグルス、オレは勝ってベルトをいただく。だから、だから!だからさー!…久しぶりだな。もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと~!みんなで~、楽しもうぜ~!」

次ページ、バックステージでもヒロム劇場は続く

ヒロム「ただいま(と片膝をついて床に座る)気持ちいいなぁ〜。プロレス、気持ちいいわ。大好きだわ。半年も試合しないと、この快感は、味わえないし忘れちゃうんだなって。相手がDOUKIでよかった。DOUKIじゃなかったら、もしかしたら不完全だったのかもしれない。いいよ、DOUKI。オマエにとってこれがアップなのかどうなのか、オマエが感じたことに任せるよ。

(顔を上げ、大きな声になって)あー、いやぁ〜、それにしても今日、会場に来て、控室、淋しかったよ。やっぱ、L・I・Jのみんながいないと淋しいなぁ〜。たぶん今頃、内藤さんあたりはTwitterで、『フェリシダデス、カブロン!』とかってつぶやいちゃってくれてんじゃねぇの?うん、今急いで打ってるかもしれないしね。『フェリシダデス、カブロン!』。『逆にこれは打たない方がヒロムにとっておいしんじゃないか?』とかって考えちゃうのが内藤さんだけどね(笑)。やっぱり何か、淋しかったよ! 鷹木さんのひとり言が聞こえなかったからさ、オレがひとり言を言っちゃってたよ、一人でね。ホントのひとり言だったよ(笑)。

まぁいいんだ。それはいいんだ。オレはこの欠場期間、約半年、何を考えてプロレスを見てたと思う? ジュニアとは何なのか、ヘビー級とは何なのかを、真剣に考えて見てたよ。いち選手として見るんじゃなくて、ファンの気持ちになって、いちファンとしてオレは、見てた。
ジュニアとヘビー、違いが分かんねぇな。良くか悪くか、違いが分かんねぇな。でもコレってさぁ、ヤバいんじゃないの?全てが曖昧だとさぁ、これから先、ジュニアをやりたいと思う人間がいなくなっちゃうんじゃないかって、すげぇ不安になったよ。
ジュニアとヘビー、何が違うと思う?頼みの綱の上村も『105kgになって帰ってきたい』って言ってたし、デビューしたばっかのあの2人も、ジュニアなのかヘビーなのか分からないけど、どっちなんだろうなぁ。ただ今、この曖昧な状況でジュニアを選択してくれるかどうか、オレはそこが怖い。どれだけすごい試合、必死こいた試合、面白い試合をしようが、どっちを選択してくれるんだろうなぁ。

(立ち上がって)だったらさぁ、思いついちゃったんだよ。ジュニアによる、ジュニアのための、ジュニアの入門テストをやろうぜ。トレーナーはそうだなぁ…(ビデオカメラを指差して)金丸さんがいいかなぁ?いや、いいんだ、いいんだ、コレを一人のファンの意見として聞くか、それとも、真剣に向き合って、そろそろ考えるべきなんじゃないのか、新日本プロレス。
つまり、9・5メットライフドーム、IWGPジュニアヘビー級選手権試合、ロビー・イーグルス、新日本プロレス・ジュニアの戦いを見せた上で(胸を叩いて)オレが勝つ!」

DOUKI「(フラフラとインタビュースペースにたどり着くと、床に倒れ込んでしばらく動けず、やがて少し顔を上げて、小声で)悔しい…。ただただ悔しい…。

負けたヤツが、もう1回やらせろって言う気持ちが分かる。悔しい。すぐにでも、リマッチがしたい。だから、

(※立ち上がって控室へ向かい始める)タイトルマッチ、勝て。オマエがチャンピオンになったら、俺が挑戦する」

イーグルス「もっとだって? 『ワンミニット、プリーズ!』って何度もしつこいな。勝てば(ベルトと)好きなだけ話せるだろ。そしてアニメ声でも使って会話してろよ。(実際には)ベルトは話さないけどな! お前どうかしてるよ。じゃ、次はメットライフドームだ」

(写真提供:新日本プロレス)

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