ダルビッシュ有 中田翔に愛ある辛口ゲキ「謝罪している中田を見たい」日本ハムフロントには喝!

パドレス・ダルビッシュ(ロイター=USA TODAY Sports)

パドレスのダルビッシュ有投手(35)が日本ハム時代の後輩・中田翔内野手(32)について思いを語った。

28日、自身のブログを更新したダルビッシュは中田について「2007年ドラフト1位でファイターズが獲得した時はチームメイトになるのが凄く嬉しかった記憶があります」と懐かしむと、「見かけによらず愛嬌があり憎めないいい子だったのですぐに仲良くなりました」とウマが合ったという。

そのうえで後輩に暴行を働いたことに「そんな中田が何を思ったか、後輩をぶん殴ってしまったというニュースを見た時はびっくりしました」と正直な思いを吐露。

「どういう理由であれ暴力は良くないですよね。これは中田がしっかり被害者に対して誠心誠意謝罪するべきでしょうし、本人もしっかり反省し2度と繰り返さないようにすることが大事だとは思います」と諭した。

ダルビッシュの目は古巣の対応に向けられた。「ただですね、ファイターズで謝罪会見せずに読売ジャイアンツにトレードした球団フロントには『喝』ですよ。これはいくら大のファイターズファンであり、ファイターズ愛が深い自分でさえ『喝』です」と叱咤した。

理由について右腕は「だって自分は球団ロゴをバックに見たことないぐらい申し訳なさそうに謝罪している中田を見たいですし、ファイターズのユニフォームを着てホームラン打ったのに、肩身狭そうに俯き加減にベースをまわる中田を見たい。さらには普段、敬語を使わない年上の人たちに対してギクシャクした敬語を使う姿を見たいわけです。その楽しみをファイターズは自分から取り上げたわけですよ」とボケてみせた。

その後、真面目モードに入ると「ファンの方々にとっても、いい時の中田の記憶で終わらせてあげたいっていう、中田、ファイターズファンへの球団フロントなりの両者への愛があったのかもしれないって思わずにはいられないんですよね」と批判を浴びている日本ハムフロントの気持ちを思いやった。

中田と直接、電話で話したという右腕は「まぁ、今は謹慎期間が短いぞとかの意見もあって。確かにそういう気もするけれども、読売ジャイアンツは使うという決断をしたわけですから、その決断を見守るしかないかなと自分は思っています」と心境を語り「繊細な中田の事やから人前に出るのも嫌になっているでしょうし。でも、そのなか一生懸命試合に出ている中田。その中田を励ましながら、悲しい思いをしながらも支えて毎日送り出す中田の奥様を、自分は応援したいなぁと、今は思っています」とエール。

一方で「でも中田より被害を受けた選手を100倍応援します」としっかりオチをつけた。果たして中田は先輩からのゲキをどう受け止めるのか。

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