震災後にUFOの軌跡が示した福島の海岸線 度重なる不思議な現象!目撃した小説家が証言

米国防総省が「未確認飛行物体」(UFO)の存在を認める以前から、世界各地でその目撃談は多い。「UFOを毎日見ている」という東京都在住の小説家・山中麻弓さんは、よろず~ニュースの取材に対し、これまでの体験から「UFOの軌跡が示した福島」などのエピソードを明かし、「極彩色のプリズム」を思わせる光と接近遭遇した体験をイラストとして描いた。

山中さんは7月から8月にかけ、友人の漫画家・森園みるくさんが主宰するYouTubeチャンネル「アムールみるくチャンネル」(動画撮影編集者・宙崎抽太郎氏)に出演し、7回にわたって画像や動画と共に、UFOについて証言。中でも、2011年3月11日の東日本大震災と、同年6月30日に山中さんの故郷を襲った長野県中部地震後には不思議な体験をしていた。

「私はかつて雑誌記者としてドキュメントの記事を書いていて、ガチガチのリアリストでした。少しずつUFOの存在を認識しつつ、まだ疑っている時のこと、オペラグラスで夜空を見ていて、光のようなものが、そのフレームを横切った時、手ぶれや錯覚ではなく、動いているのだと確信しました。その確信を持てた後に、デジカメで動画撮影し、再生してみたら、UFOが2度続けて同じ軌跡で移動していたことを確認しました。どういう意味だろう?字でも書いているのだろうか?と動画を何回も見直すうち、その軌跡が福島の海岸線に似ていることに気づきました。6月の被災後、片付けをしている前後ですから、3・11から4、5か月後だったと思います」

さらに、その日、偶然が重なった。

「家の固定電話に入っていた留守電の市外局番が福島のものだったので驚きました。心当たりのない番号で、折り返しかけましたが、先方も留守電で…。それっきりでした。UFOが原発のことを心配してかけてきたのかと思ったりしました」

山中さんにとってUFOとは、宇宙人が乗っていると連想させる物体ではなく、「意識のある光」。その光を室内でも目撃した。中には「明るくて面白い音楽に反応する」ものもあり、例えば、フランスのアニメ「それいけ!カキ男」や米国のファンクバンド「ファンカデリック」の音楽と交感するかのように、「丸くて白く透き通ったオーブ状のもの」が飛び交っていたという。

また、長野県安曇野市の実家の庭で「鋭角的な光」を見た山中さん。その光景を自らイラストとして描いた。テラス越しに見る自身の向こう側には、極彩色のラインが並んだプリズムを思わせる鋭角的な光があり、その奥には発光体があった。

「庭に出現したものです。光が弱くなると、後ろの植木が透けて見えていたので、物体を光らせているのではなく、光そのものだと思います。色は黄色、紫、オレンジに近い朱赤、緑、青もあったような気もします。イラストでは、画材の関係から正確な色が出ておらず、絵で紺の部分は、実物では紫でした」

そう証言した上で、山中さんは「実感としては、どこかから庭に飛来してきた、というより、庭の空間ににじみ出てきた、という感じなので、未確認飛行物体とは言えないのかもしれません。ただ、私が『ちょっと怖いんですけど』と心の中で言うと、すーっと縮んで光も弱くなり、身を乗り出すと、また光って大きくなる…という具合に、こちらの感情、思考を読んでくれていたようなので、『未確認知的存在?』ではあると思います。なので、個人的に、いつも見ているものと同じように『UFO』と便宜上呼んでいます」と補足した。

「リアリスト」だった山中さんは「今回のYouTubeについては、私からはどなたにもお知らせしていません。こういったことにアレルギーのある知り合いがけっこう多いからです」と明かす。いくら確信しても、口に出すことをためらった。周囲には「UFOなどあるわけがない」「あるかもしれないが、それは遠い世界の話」などと思う人も少なくない。それでも今回、山中さんは語り尽くした。

「物書きですから、言葉には敏感でした。けれど、他の情報、例えば音や光や色など、感覚的な情報は無視とまではいかずとも、あまり気に留めずに暮らしていました。それが、UFOを見るようになってからは、言葉以外の情報にフォーカスするようになりました。リアリストだった頃は、言葉を含め、目に見えることしか信用できませんでしたが、そうではない事象、存在も認められるようになりました。価値観が180度変わりました。思考停止にはなっていないつもりですが、自己肯定感が持てるようになったせいか、感情のコントロールも以前よりはできるようになったと思います。書くものも変わってくるかもしれません」

その意識も確実に変容していた。

(デイリースポーツ/よろず~ニュース・北村 泰介)

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