２０１５年度の包括外部監査で野毛山動物園の有料化や金沢動物園の存続に関して検討を求められた横浜市の林文子市長は、９日の会見で「野毛山は無料を続けたい。金沢は再生に取り組んでおり、廃止の方向性はない」と述べた。
監査結果報告では、野毛山について「有料化も含め入園料の在り方を検討することが期待される」と意見。入場者数が伸び悩む金沢については「再生が可能か検討する必要がある。投資効果が見込まれない場合は園の存続の在り方の検討が必要」としている。
野毛山有料化についてはこれまでにも何回か議論され、有料化しても高い入場料はとれないとの試算結果が出ているといい、林市長は無料のメリットとして「子育て世帯には経済的な負担がなく、子どもへの良い教育にもなる」と強調。
金沢については「再生基本計画に取り組んでいるところ。監査結果はしっかりと受け止めるが、環境教育のフィールドとして大事にしていきたい」とした。
