病床、人員逼迫 デルタ株脅威 県内医療「災害直面」

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、県民へ危機意識の共有を訴える県医師会の理事ら=27日、宮崎市・県医師会館

 新型コロナウイルス感染拡大が止まらず、県内の医療現場はかつてない危機的状況に直面している。「第5波」では入院者数が過去最多の132人、病床使用率は43.0%に達している。病床や人員の逼(ひっ)迫(ぱく)に加え、感染力が強いデルタ株は急変のリスクが高く、高い緊張状態での対応に医療従事者の疲弊感も募っている。県が「災害に直面している」との認識を示す中、医療従事者らは「人と人との接触を減らす基本に立ち返ってほしい」と感染対策の徹底を強く呼び掛けている。

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