「あの花」10周年記念イベントANOHANA 10 YEARS AFTER Fes.が秩父で開催!

©ANOHANA PROJECT

8月28日(土)、埼玉県秩父市、秩父宮記念市民会館 大ホール フォレスタ/秩父市役所前駐車場(屋外)にて、「ANOHANA 10 YEARS AFTER Fes.」が行われた。

TVアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の放送開始から、10年。本イベントは、エンディング主題歌となるsecret base ~君がくれたもの~ (10 years after Ver.)の歌詞内にもある「10年後の8月」に開催され、ファンにとって、特別な意味を持ったイベントとなった。

イベントは2部制にて実施。第1部は「秩父宮記念市民会館 大ホール フォレスタ」にて開催された。

MC吉田尚記(ニッポン放送アナウンサー)の呼びかけに応じて、早速メインキャラクターの声を務めた入野自由(じんたん役)、茅野愛衣(めんま役)、戸松遥(あなる役)、櫻井孝宏(ゆきあつ役)、早見沙織(つるこ役)、近藤孝行(ぽっぽ役)がステージに登壇すると、会場は大きな拍手に包まれる。なお、「あの花」キャストが秩父に全員集合するのは、2011年に行われた「ANOHANA Fes.」から約10年ぶりとなる。

久々に全員が秩父に集結しこの場に立てている喜びについてトークをした後、「あなたの心に響いたシーン」の発表へと進んでいく。ファンから募集した名シーンを10位~1位まで順に発表していくコーナーで、出演陣は発表されていくシーンに対してそれぞれの想いを語っていく。最後に1位のシーンVTRが上映され、10年経っても色褪せない感動に出演陣・観客共に浸った。

心に響いたシーンの発表後、ステージには「あの花」を作ったスタッフである“超平和バスターズ”の3人、監督の長井龍雪、脚本の岡田麿里、キャラクターデザインの田中将賀が登壇。キャスト・スタッフの9人がステージ上に揃うのは、放送時も含め初めて。10周年を迎えた思いについて長井は「信じられないような、まだ2~3年のような不思議な思い。感慨深いです」と語り、岡田は「ファンの皆様と秩父の皆様に愛していただいて。当初はアニメの舞台が自分の出身地である秩父と言わないでほしいと思ったりもしていたのですが、今となっては、自分の知っている秩父の大切な景色が作品に残っているということが個人的にとても有り難いし、すごく幸せな作品だなと思います」と語った。10周年記念のキービジュアルを描き下ろした田中は「ただの新規イラストではなく核になるものがほしいと思って、2人(長井・岡田)にもアイデアをもらい、TVアニメのキービジュアルの10年後を描いたらおもしろいのではと考えました」と語り、さらに12月29日に発売される「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」10years after BOXの田中描き下ろしのジャケットイラストのラフが初公開されると会場から大きな拍手があがった。

第1部後半は本イベントのために岡田が脚本を書き下ろし、長井が絵コンテ、田中がイラストを手掛けたオリジナルの朗読劇へ。タイトルは『十年後の八月、秘密基地にて。』。10年後の超平和バスターズ6人を描く物語に、会場は大きな感動に包まれた。

朗読劇を終えたステージに長井、岡田、田中も再び登壇、キャスト陣から様々な感想があがるなか、岡田は「田中さんの描いた10年後のキービジュアルの存在がすごく大きかったです。書き出したら皆の声が頭の中でまわって。この10年キャストさんたちやスタッフさんたちともずっと一緒にやってきたな、ということを書いている時にすごく感じた」と語るなど、スタッフ・キャストの絆の強さも感じられる時間となった。

あっという間に第1部はエンディングパートへ。茅野が「寂しい思いもありますが、終わるとかじゃなくて、これからも一緒なんだと思えました。本当にありがとうございました。めんまのこと、忘れないでねー!」と目を潤ませながら語るなど、登壇者それぞれが作品・ファンの方々への想い、感謝などを告げ、最後は茅野の「超平和バスターズは」に続けて登壇者全員で「ずっとなかよし!」と声を合わせ、第1部は名残惜しまれながらも終了した。

第2部は屋外となる秩父市役所前駐車場にて実施された。出演者は、茅野愛衣 (めんま役)、戸松遥 (あなる役)、早見沙織(つるこ役)の女性キャスト陣。舞台を移しても、3人からは朗読劇の感想など「あの花」への熱い想いが止まらない。さらに話題は「あの花」と共に歩んだ10年間の思い出話へとうつり、感慨深い時間となった。

第2部後半、ステージにはスタンドマイクがセットされ、いよいよ「ANOHANA 10 YEARS AFTER Fes.」のフィナーレとなる、本作のエンディング主題歌「secret base ~君がくれたもの~ (10 Years after Ver.)」の歌唱ライブに。

透明感ある3人の歌声に観客席には目を潤ませる者も少なくないなか、曲の後半、作中でも印象的に描かれた大きな花火が打ち上がり、秩父の夜空を彩った。

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