車いすラグビー・橋本、逆境5トライ 東京パラ、8月29日3決

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【日本―英国】第4ピリオド、相手ディフェンスを振り切りトライする橋本=国立代々木競技場

 車いすラグビーの日本は準決勝で英国に49―55で敗れた。29日の3位決定戦に臨む。チーム最年少の橋本勝也(19)=三春町役場=は途中出場し、5トライを決めた。

 金メダルに懸けてきた思いが涙となってあふれた。28日の東京パラリンピック車いすラグビー準決勝の英国戦。日本の橋本は窮地に追い込まれた終盤に途中出場し、5トライを決める猛攻でチームを鼓舞した。目標の金メダルを逃し、「悔しいという言葉以外、見つからないです」と涙が止まらなかった。

 日本は相手の激しいプレッシャーを受け、ターンオーバーやミスが相次いだ。10点差で迎えた第4ピリオドの残り6分58秒。「若いエネルギーをチームに伝えたい」。ケビン・オアー監督がチーム最年少、19歳の橋本を投入した。

 「絶対逆転してやる」。強い気持ちでコートに入った橋本。出場からわずか30秒後、仲間からパスを受けそのままトライ。そこから、相手のミスを誘って自らトライを連発するなどして6点差まで詰め寄った。

 前回のリオ大会も準決勝で敗れた日本。橋本も金メダル獲得だけを目標に鍛錬を積んできただけに悔しさは計り知れない。残すは銅メダルを懸けた3位決定戦。「最後まで諦めない姿勢を見せるために、そして何よりもチームが勝つためにもう負けられない」と力強く語った橋本。次期エースとしての覚悟が見えた。(阿部二千翔)