【東京パラ】 トライアスロンの宇田が銀、米岡が銅 卓球と競泳でもメダル

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東京パラリンピックは28日、トライアスロンがあり、男子の宇田秀生(34)が銀メダル、米岡聡(35)が銅メダルを獲得した。日本勢はこの日、これらを含め計4個のメダルを勝ち取った。

トライアスロンの他には、卓球女子の伊藤槙紀(36)と、競泳の鈴木孝幸(34)が、それぞれ銅メダルを獲得した。鈴木にとっては今大会3つ目のメダルとなった。

「幸せな時間でした」

お台場海浜公園であったトライアスロンの男子PTS4(運動機能障害)に出場した宇田は、最初のスイムを8位で終えると、続くバイクで3位に浮上。最後のランで順位を2位に上げ、1時間3分45秒でフィニッシュした。

優勝はアレクシ・アンカンカン(35、フランス)、3位はアレハンドロ・サンチェス・パロメロ(34、スペイン)だった。

NHKによると、宇田は高校の時にサッカーの滋賀県代表として活躍。2013年、結婚5日後に右腕を事故で失った。トライアスロンを始めると、すぐに国際大会で活躍するようになったという。

レース後のインタビューでは、「右腕を失ってから今までいろいろありましたけど、結果オーライということで、今すごい幸せです」と喜びを表現。

「今まで支えてくれた家族や友だち、応援、サポートしてくれるすべての人の顔を思い出しながら走れました。非常に幸せな時間でした」と涙ながらに話した。

ランで猛追

男子PTVI(視覚障害)の米岡は、バイクを終えた時点で4位だったが、ランで追い上げ3位に入った。タイムは1時間2分20秒だった。

優勝はブラッド・スナイダー(37、アメリカ)、2位はエクトル・カタラ ラパラ(33、スペイン)だった。

日刊スポーツによると、米岡は10歳の時に網膜剥離を発症。25歳で完全に視力を失った。27歳から本格的にトライアスロンに取り組んでいるという。

この日のレースは、日本選手権3位の実績を持つ椿浩平(29)をガイドに、3種目で力を出し切った。

米岡は、「もう最高にうれしいです。うれしいしかないです」とレース後に語った。

「いまは悔しい」

東京体育館で開かれた卓球では、女子シングルスC11(知的障害)の伊藤が、予選リーグを1勝2敗で2位通過。この日の準決勝に進んだ。

準決勝では、レア・フェルネー(17、フランス)の強打に手こずり、0-3のストレート負けを喫した。3位決定戦はないため、伊藤の銅メダル獲得が決まった。

NHKによると、卓球のこのクラスで日本選手がメダルを取るのは初めて。伊藤は中学校で卓球を始め、現在は女子シングルス知的障害クラスで世界ランキング10位だという。

試合後、「メダルを取れてうれしいですが、いまは悔しい気持ちです。こういう大きな大会にまた出たいです。(次回パリ大会では)頑張って金メダルを取りたいと思います」と話した。

今大会3つ目のメダル

東京アクアティクスセンターであった競泳の男子150メートルメドレーSM4には、鈴木が出場。

決勝は、最初の背泳ぎで6位と遅れたが、続く平泳ぎで5位に順位を上げ、最後の自由形に。力強い泳ぎで2人を抜き去り、2分40秒53のタイムで3位に入った。

金メダルはロマン・ジダーノフ(23、ロシア・パラリンピック委員会)、銀メダルはアミ・オマル・ダダオン(20、イスラエル)が獲得した。

鈴木はレース後のインタビューで、「タイムがちょっと遅かったなというのが正直なところです。でも、メダルが取れたのでよしとします」と話した。

鈴木は30日の200メートル自由形S4にも出場を予定している。