入場条件は「車いすに乗って」! パラスポーツの魅力を体験できる特別展

パラリンピックで連日の熱戦が伝えられる中、パラスポーツを体感できる特別展が8月27日から期間限定で始まりました。

東京・江東区豊洲に期間限定でオープンしたのは、パラスポーツの特別展「やさしくないミュージアム」です。会場を観覧するには「車いすでの移動」が条件になっています。そのため、例えば車いすフェンシングの体験ができる『離れすぎている展示』では、剣で突いて説明文などをめくる必要があり、さまざまな展示方法で車いすで行うスポーツの難しさを体験できます。

コートで車いす同士が激しくぶつかり合う車いすラグビーのブースでは、目の前にある重たい扉を勢いをつけて開けていかなければなりません。パラリンピック競技で唯一タックルが認められている車いすラグビーの迫力を、勢いをつけないと重たくて開かない扉に激しく当たることで味わうことができます。

卓球やバスケットボールの展示ではパラアスリートがどのようなフィールドに立って戦っているか、選手の目線で見ることができます。会期初日の8月27日、会場にゲストとして招待された根木慎志さん(シドニーパラリンピック・車いすバスケットボールのキャップテン)は「車いすに乗ってリングを見上げ、この高さ・距離を打っているというのが分かりやすいと思う。ここに来て実際にこの空間で感じることで、競技の面白さや難しさが分かると思う」と、展示を通して競技の面白さを体感してほしいと話しています。

今回、特別展では新型コロナの感染症対策として会場内の人数を制限し、施設内に入る時も検温を行っています。「やさしくないミュージアム」は8月29日までの開催です。

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