これぞハイラックスのガチライバル! 日産が日本以外で売るピックアップトラック「ナバラ」なぜ売らない!? SUVの次を求めるユーザーも注目

SUVの次にくるのは“ピックアップトラック”! コアなアウトドア派たちがそう予想している。事実、唯一国内販売しているトヨタの「ハイラックス」は、2020年に比べ売れ行きを大幅に伸ばしている。そんな人気のハイラックスに対抗出来るのが、日産の“DATSUN(ダットサン)”直系モデルである「ナバラ」だ。2020年末に発表された新型モデルを紹介しよう。

日産 新型ナバラ「PRO-4X」(「NP300 NAVARA」「フロンティア」)[2020年11月発表・2021年モデル]

トヨタ ハイラックスのライバル車「日産 ナバラ」2021年モデルがカッコよ過ぎた!

日産 新型ナバラ「PRO-4X」[2020年11月発表・2021年モデル]

トヨタのピックアップトラック「ハイラックス」が人気だ。

トヨタ ハイラックス

2021年上期(2021年1月~6月)の販売台数は6080台。これは、前年に比べおよそ倍のペースだ。全長およそ5.3メートルと、ランドクルーザーシリーズ最大のフラッグシップモデル「ランドクルーザー300」(全長5メートル弱)よりも大柄なボディのモデルがここまで売れるのはスゴイ。

ラフに使える荷台や、悪路走破性も高くタフなフレーム構造といった本格的な造りが、20代や30代といった若いユーザーからも支持を集めているという。

そしてこのハイラックスとほぼ同等のボディサイズ、そして同様の仕立てで対抗している日産のピックアップトラックが「ナバラ」だ。

2021年モデルでは大規模なモデルチェンジを実施。写真の通り、アクティブなユーザーにも支持を集めそうなタフなデザインに生まれ変わっている。

日本導入にも期待大! 右ハンドルの国タイで生産される日産 新型「ナバラ」

日産 新型ナバラ「PRO-4X」の内装・インパネ周り

新型ナバラの生産はタイの日産工場で行われ、2020年12月には現地での発売を開始済みだ。さらにグローバルで生産・販売が行われ、メキシコや南米など地域によっては「日産 フロンティア」の名でも販売されている。

日本向けのトヨタ ハイラックスもタイで生産・輸入されている

タイでは税金が優遇されるピックアップトラックを乗用車代わりに使う用途も多いこともあって、内装も乗用車と変わらない贅沢な仕立てになっている

タイといえば、トヨタの現行型「ハイラックス」もタイで生産され、日本に輸入されている。タイで生産され日本に導入されるモデルは他にも「日産 キックス」「マーチ」や「三菱 ミラージュ」など数多くある。日本と同じ右ハンドル・左側通行の国というのも都合が良いようだ。

ここはぜひ、ハイラックスに続き国内導入の実現を大いに期待したいところだ。

かつて兄弟車だった「フロンティア」は北米向け2022年モデルがワイドボディ化され別デザインに進化

北米向け「フロンティア」は2022年モデルでモデルチェンジしている

ちなみにこのナバラ、北米では兄弟車「フロンティア」として発売されている。

ただし2022年モデルはモデルチェンジにより、1980年代から90年代にかけて販売されていたダットサントラック、D21系“ハードボディ”のイメージを継承。ブリスターフェンダーによりワイドボディ化され全体に大型化されるなど、完全に別のデザインとなっている。こちらもまた魅力的な1台だ。

[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/撮影:NISSAN]

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