医師が自身の指に刺した注射器、男性に使用 京都・南丹の集団接種で

南丹市役所

 京都府南丹市は29日、新型コロナウイルスワクチンの集団接種で、医師が自分の指先を刺した注射器を、同市の40代の男性に使用するミスがあったと発表した。男性は感染症を調べるための血液検査を受け、現時点では問題は確認されていないという。

 市保健医療課によると、集団接種は28日に市国際交流会館であった。60代男性医師が注射器の針先に誤って指を刺したが、そのまま男性に接種をした。男性が医師の出血に気付き、経過観察中に市職員に知らせてミスが判明した。

 医師は「出血は接種後に気付いた。接種を止めるべきだったが、続けたことに後悔している」と話しているという。西村良平市長は「今後二度と同じ間違いが起こらないよう、安全を確認しながら行っていきたい」と話した。

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