女子プロレス「スターダム」のハイスピード選手権(29日、汐留)はスターライト・キッドが王者・なつぽいを破り、第21代王座に輝いた。
これが同王座8度目の挑戦となるキッドは序盤から持ち味のスピードを生かして攻め込み、王者の右ヒザを鉄柱に打ちつけて機動力を奪う。
最後は鮮やかなムーンサルトプレスから、グロッギー状態のなつぽいを無理やり起こしスタースープレックスホールド(変型猛虎原爆固め)で3カウントを奪った。
「8度目の挑戦でやっと巻くことができた。7回も負けて、こんなに恵まれないベルトってある? このベルトにムカつくよ。でも、諦めなければベルトが取れることを証明してやった」と胸を張った。
6月に極悪軍団「大江戸隊」に強制的に移籍となり、ダークサイドに落ちた。だが黒いキッドに変貌を遂げてから一層、存在感を増し、一気にベルトを手にした。
「私はハイスピードをもっと活性化させる。誰の挑戦だって受けてやるよ。次は挑戦者全員に私が天罰を下す番だ。ベルトに私の心の闇を刻み込み、私だけのベルトに染め上げてやる! 闇のハイスピードベルトだ!」
黒い王者の誕生で、同王座戦線に新しい風が吹き込みそうだ。