アントニオ猪木氏 退院後の出前&テークアウトで驚き「こんなに塩味が濃かったんだな」

見違えるほどに回復した姿を見せた猪木氏(アントニオ猪木「最後の闘魂」チャンネルから)

退院して口にしたのは――。闘病中の〝燃える闘魂〟アントニオ猪木氏(78)が、回復へ力強い姿を披露した。今年1月から腰の痛みと心臓の難病「心アミロイドーシス」の治療などのために長期間入院していたが、28日に自身のユーチューブチャンネルで退院を報告。その「元気があれば何でもできる」様子に、プロレス界から喜びや安堵の声が上がっている。本紙も猪木氏の順調な回復ぶりがうかがえる近況を緊急キャッチした!

猪木氏が退院の報告を行ったのは、2019年8月27日に亡くなった田鶴子夫人の三回忌を迎えたタイミングだった。動画の冒頭で「元気ですかー!!」と力強く叫ぶと「ということで『元気ですか』もね、元気が出てきました。今日はちょうど妻の三回忌ということで、いろいろ花もいっぱい届いていましたけどね。私も病院を出たり入ったりしてましたけど、病院から一時退院じゃなくて一応様子を見ながらということで今、自宅の方に戻ったところ」と報告。撮影は退院から数日たってから行われたという。

食通として知られる猪木氏が退院後に堪能しているのは食事だ。動画でも「食べるものがみんなおいしく感じるんでね、逆に今度は太りすぎに気をつけなきゃならんなあと思いながら」と話している。猪木氏に近い関係者によれば、退院後すぐに中華料理の出前や、昔からなじみにしている都内高級ホテルでテークアウトした冷製ジャガイモスープ「ヴィシソワーズ」に舌鼓を打ったとのこと。約7か月に及ぶ入院生活で病院食が続いたため「食事ってこんなに塩味が濃かったんだな」とうれしそうに驚いていたという。

当然、退院後も病気との戦いは続くだけに、塩分など徹底管理して回復に努めることは言うまでもない。同じく力を入れるリハビリも「頭の中で『あ、これはできる』と思いながら実際は体が動かなかったり。でも、徐々にリハビリをやり、元気になってきています」と話した通り慎重に着実に行われていく模様だ。

猪木氏はこれまで、自身のユーチューブチャンネル「最後の闘魂」で闘病する姿を赤裸々に公開してきた。腰の痛みと心臓の難病「心アミロイドーシス」、さらに5月末には腸捻転の手術を受けたことも告白し、ファンや関係者から病状を心配する声が上がっていた。しかしこの日見せた姿はそれが杞憂だったと思わせるほどで、SNSでも「久しぶりにうれしいニュース」「私も元気が出てきた」「元気があれば何でもできるって、本当なんだな」などと安堵と喜びが広がっている。動画の再生回数はわずか1日で30万回を超えた。

動画の中でオンライン通話をする姿が紹介された猪木氏の一番弟子、〝炎の飛龍〟藤波辰爾は「動画に出たのは一部分で、久しぶりに顔を見て話せましたよ。元気だったので、うれしかったですね。いつもの『元気ですかー!』も聞けましたし」と興奮気味に語る。さらにやりとりの中で「(退院したら)おいしいものを食べに行こう」と約束したそうで「早く会って食事がしたいですね。無理のない程度でスケジュールを合わせられれば。もちろん、密にならないように」と実際に会える日を心待ちにした。

さらに弟子の一人で〝元暴走王〟小川直也氏も「何はともあれ、本当に良かった。会長(猪木氏)のことだから、元気になられるとは思っていたけれど、ここまで良くなられるとは…アントニオ猪木は不死身です!」と喜んだ。

闘病を通じ、光を見せてくれた猪木氏だが、完全復活への闘いはまだまだ続く。だが一歩ずつ前進するその力強い姿が、日本中に元気と勇気を与えているのは事実だ。動画の最後では「早くコロナも終わればまたみんな寄って大きな声で。いくぞ、1、2、3、ダーッ!」と力強い雄たけび。いつか大観衆の真ん中で拳を突き上げてくれる日が来ると信じよう!

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