ケモミミ・獣人・擬人化・クリーチャー・モンスターなどのデザインと発想のコツを、人気の漫画家・墨佳遼が解説した人外キャラクターデザイン書の決定版!

株式会社玄光社は、 漫画「人馬」「鉄界の戦士」の作者・墨佳遼が教える人外キャラクターのさまざまな表現法を網羅した『獣人・擬人化 人外デザインのコツ』を2021年8月30日に発売。 発売前に重版決定。「人馬」「鉄界の戦士」などの作品で人気の漫画家・墨佳遼が「人外」キャラクターのデザインと描き方について解説する技法書が早くも話題を呼んでいる。 墨佳氏はさまざまな人外キャラが登場するラクガキをTwitter上で多数発表。 モチーフとなった生き物の特徴がキャラの姿かたちだけでなく性格や行動にも反映されていて、 「人外ファン」から高い評価を得ている。 本書では、 哺乳類、 鳥類・爬虫類、 昆虫など生き物の種類ごとに章を立て、 表現カテゴリー別に人外の描き方や表現のポイントを解説。

人外のカテゴリーごと、 媒体ごとの描き分け方もわかる

「人ならざるもの」を意味する人外は、 漫画やアニメなどのキャラクター表現のジャンルとして確立していて、 特撮における怪獣や怪人も「人外」のカテゴリーの一つ。 ほぼ人の姿のまま髪型に獣の耳を加えた「ケモミミ」、 顔や手足など身体の一部に動物の要素を入れた「獣人」、 それとは逆に動物に人間の身体的特徴や動きを与えた「擬人化」などのカテゴリーに分けられる。 人に寄せるか動物に寄せるかでも表現は大きく変わり、 動物の要素が大きくなれば「クリーチャー」「モンスター」になる。

どの人外カテゴリーを描くのかは作品ごとに変わるが、 着地するメディアが漫画なのか、 一枚絵のイラストなのか、 アニメなのか、 ゲームなのかによっても求められる表現が変わる。墨佳氏はゲーム会社で多くのキャラクター制作に関わり、 独立後は漫画家・イラストレーターとして活動し、 アニメの動物デザインも手がけている。 これら全ての表現ジャンルに精通しており、 メディアの違いによる描き分けについても言及していく。

生き物の外観だけでなく生態までをキャラクターに反映

人外キャラクターを発想する際、 墨佳氏はモチーフとなる生き物の身体構造だけでなく、 生態までを理解して造形や動きを考えている。 動物を観察して、 人体との組み合わせ方だけでなく、 その生活や行動までにイメージを膨らませることでリアリティや「らしさ」が加わり、 キャラクターが生き生きしてくるのだと言う。 作例として登場するキャラクターはそれぞれ背景となるストーリーを持っていて、 その世界観を含めて味わうことができる。 描き方だけにとどまらない、 「そのキャラクターが生きる世界」までを含めた発想と表現法が本書の肝。 著者の生き物に対する豊富な知識と、 キャラクターへの愛情が注ぎ込まれた一冊。

© 有限会社ルーフトップ