【全日本】アジアタッグ王者ゼウス、イザナギ組がT―Hawk、リンダマン組とV7戦 発表会見は緊迫

アジアタッグ戦に向けて会見した(左から)エル・リンダマン、T-Hawk、ゼウス、イザナギ

全日本プロレスは30日に都内の事務所で会見を行い、9月7日の東京・後楽園ホール大会でアジアタッグ王者のゼウス(39)、イザナギ組が「ストロングハーツ」のT―Hawk(31)、エル・リンダマン(26)を迎えV7戦を行うことなどが発表された。

昨年8月15日の戴冠から1年がたち、長期政権を維持しているゼウスだが「このアジアタッグのベルトは、自分とイザナギという大阪プロレス出身の2人で取った大事なベルトですから、これからも守り抜きたい」とこぶしを握る。さらに「今全盛期の自分がなぜアジアのベルトを取りにいったかといえば、イザナギ選手の世界ジュニアにつながればいいなと思ったのもある」と穏やかに話した。

そんなゼウスの表情が曇ったのがリンダマンの挑発だ。所属団体「Gleat」の目指す「疾走感のあるプロレス」を引き合いに「(普段から)『一歩一歩』とか言ってるから盛り上がらないんじゃないか。疾走感がないと面白くないだろ」と〝口撃〟されると「一歩一歩というのは自分の生き方なので。自分は常に一歩一歩。人生、できることから一歩一歩、歩んできましたから」と笑顔ながらも強い口調で反論した。

その後もリンダマンから「ゼウスさん、今何歳なんですか?」と質問されると「失礼やろ、お前が何歳や」と返すなど会見場には緊張感が漂う。リンダマンからは「一歩一歩着実にではなく、若手はガンガンいかなきゃいけないんで」と重ねられる一幕も。男の生き方をかけた戦いは壮絶なものとなりそうだ。

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