【東京パラリンピック】競泳・富田宇宙 200個メで銅「とても幸せな気持ち」 木村敬一は5位

2つ目のメダルを獲得

東京パラリンピック・競泳競技(30日、東京アクアティクスセンター)、男子200メートル個人メドレー(SM11)決勝が行われ、初出場の富田宇宙(32=日体大院)が2分28秒44で銅メダルを獲得。400メートル自由形(S11)の銀に続き、今大会2つ目のメダルを手にした。

午前中の予選を2分32秒87の全体4位で通過していた富田は、第1泳法のバタフライで2位につける。第2泳法の背泳ぎで一度は順位を落としたものの、第4泳法の自由形で猛追。タッチの差で表彰台を勝ち取った。

レース後、富田は「400メートル自由形が終わってみなさんからたくさんのメッセージをいただいて、すごく東京パラリンピックの持つ意味とか力を実感した。今日のレースはそれに報いたい気持ちで泳いだ」と神妙に語った上で「自己ベストでメダル獲得という目標をもう一度みなさんのおかげで達成することができて、とても幸せな気持ち」と笑みを浮かべた。

熊本県出身の富田は、3歳から水泳を始めたが、高校2年時に進行性の難病「網膜色素変性症」を発症。高校卒業後にいったん競技から離れたものの、大学卒業後に再開した。

また、4大会連続出場の木村敬一(30=東京ガス)は得意のバタフライでトップに立ったが、背泳ぎで失速。自由形で意地を見せるも、5位に終わった。

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