【全日本】3冠王者ジェイクから専務業専念を説かれた諏訪魔「逆にみんな嫌がるだろ」

3冠戦が決まった諏訪魔とジェイク

全日本プロレスは30日に都内の事務所で会見を行い、3冠ヘビー級王者のジェイク・リー(32)がV2戦(9月21日、東京・後楽園ホール)で〝暴走専務〟こと諏訪魔(44)を迎え撃つと発表した。

前夜に王道トーナメントを制し堂々の挑戦表明を行った諏訪魔と並んで会見を行ったジェイクは「ハッキリ言って最悪な気分です。本来はリング上でも言った通り、決勝で(諏訪魔に)勝ってその上で俺がまた(諏訪魔を)指名して大田区(総合体育館)っていう場所で(10月16日に)やるつもりだったのが全て崩れたから。ホント、最悪だよ」と苦虫をかみつぶしたような表情。それでも「とやかく言ってもしょうがない。軌道修正だ。何度も言ってきたことだが、専務業に集中させる。全日本は芯がないから、そこをしっかりやってほしい」と当初の予定通り徹底的に叩きのめして主戦場をリングからフロントに移させると誓った。

また、諏訪魔のスカウトで全日本に入った敬意もあって「俺をプロレス界に引き込んだのはこの諏訪魔だ。この人がいなかったら俺はプロレスをやっていない。これは断言しよう。そのお礼を俺の形でやらせてもらう」と成長をリングで示し〝引導〟を渡すことで恩返しするつもりだとした。

一方の諏訪魔は世界タッグ挑戦(7日、後楽園ホール)に続くタイトル挑戦となるだけに「今回は5冠がかかる可能性もあるからね。5冠を取った時の自信はすごいものだった。その自信を取り戻したいですよ」とキッパリ。専務業へ集中させるとのジェイクの言葉には「逆に俺が(専務)一本で毎日(事務所に)来たら(スタッフが)みんな嫌がるだろ。『めんどくせえよ、諏訪魔』って思われるだろ。いたらうるせえよって、迷惑かかっちゃう」と話し、なぜか関係者たちを大きくうなずかせていた。

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