藤井王位・棋聖が豊島竜王への挑戦決める 作家・白鳥士郎氏も驚き「現実に負けそう」

感想戦で対局を振り返る藤井王位・棋聖(代表撮影)

豊島将之竜王への挑戦権をかけた第34期竜王戦挑戦者決定戦三番勝負・第2局、藤井聡太王位・棋聖と永瀬拓矢王座の対戦が30日、東京・将棋会館で行われ77手で藤井王位・棋聖が勝利。初の竜王挑戦を決めた。

第1局を先勝した藤井王位・棋聖は掛かりの激しい展開から、中盤からリードを広げ、永瀬王座の粘りを許さず短手数で寄せ切った。

初の竜王戦の七番勝負の相手は王位戦七番勝負(藤井王位が防衛)と現在行われている叡王戦を戦ってきた豊島竜王。3つのタイトル戦合わせて異例の十九番勝負となる。

10月8日に開幕する竜王戦に向けて藤井王位・棋聖は「王位戦でうまく行かなかったところを修正して臨めれば」と淡々と語った。

これにはネット上でも「どんだけ戦うんだ」と驚きの声が寄せられた他、ライトノベル「りゅうおうのおしごと!」の原作者・白鳥士郎氏もツイッターで「現実に、負けそう」と投稿している。

藤井王位・棋聖は今後叡王戦、竜王戦のタイトルを取れば年内に四冠、さらに王将戦、棋王戦のタイトル獲得の可能性もあり、今年度六冠の可能性も残っている。

© 株式会社東京スポーツ新聞社