千々石ミゲル墓所推定地 集石遺構が出土 埋葬施設「もう一つ確実」

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出土した集石遺構(石の清掃作業後に撮影)=諫早市、ミゲル墓所推定地(千々石ミゲル墓所調査プロジェクト提供)

 天正遣欧使節の一人、千々石ミゲルの墓所推定地、長崎県諫早市多良見町山川内で進められている第4次発掘調査で、地中から石を敷き詰めた集石遺構(東西2.2メートル、南北2.5メートル)が30日までに見つかった。2017年の第3次調査でも同規模の集石遺構が確認され、その下から埋葬施設が出土している。発掘調査を指揮する田中裕介別府大教授は「(今回の集石遺構の下に)もう一つの埋葬施設があることが確実になった」とみている。
 ミゲルの子孫で、調査を進めている民間の「千々石ミゲル墓所調査プロジェクト」の浅田昌彦代表(67)=川崎市=が明らかにした。
 田中教授らによると、石は埋葬施設があることを示す地上標識として敷き詰められた。1個は大きいもので長さ約30センチ。当初は地面に露出していたが、長い歳月で土が流れ込むなどして、深さ約10センチの地中に埋もれた状態だった。
 第3次調査では、墓石に向かって右側から埋葬施設が発見され、キリスト信仰用具の一部とみられる玉やガラス板、ミゲルの妻のものと推定される人骨や歯が出土。今回は左側を中心に発掘している。前回見つかった遺構と、今回の遺構とは地中でつながった形状だった。
 第4次調査は23日に開始。後半生について謎が多いミゲルが埋葬されたとみられる墓所推定地の真相解明の作業が進められている。浅田代表は「調査の計画通りに姿が見えてきた。埋葬施設発見へ期待値が高まった」と話した。