松田町長選が告示 現職・新人が一騎打ち 神奈川

届け出順のくじを引く松田町長選の立候補者の陣営関係者=松田町役場

 任期満了に伴う神奈川県の松田町長選は31日、告示された。立候補したのは届け出順にいずれも無所属で、現職で3選を目指す本山博幸(51)、新人で元中学校教員の吉田功(61)の2氏。2期8年の本山町政への評価や小田急新松田駅周辺の再整備への姿勢などが主な争点で、9月5日に投開票される。

 本山氏は「住民の生命を守るため、安定した町政による新型コロナウイルス対策を」と町政の継続を主張。町立松田小学校の木造による建て替えなどの実績を踏まえ「子どもが住みたいと思うまちづくり」を掲げ、同駅前再開発や公園などの遊び場整備で子育て世代の流入策を訴える。

 吉田氏は町営住宅再整備や町立小学校の建て替えなどを挙げ「投資が町外の事業者に持ち出され、経済効果が町内に及んでいない」と現町政を批判。同駅前再開発の計画を見直す一方で、町立松田中学校の建て替えや高齢者のタクシー助成の拡充など教育と福祉のサービス充実を目指す。

 8月30日現在の有権者数は9471人(男4653人、女4818人)。

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