韓国市民団体、日本の歴史歪曲「論破サイト」を開設 松下村塾をユネスコに告発も

韓国の市民団体でありサイバー外交使節団を名乗り活動する「バンク(VANK)」は30日、日本の歴史歪曲に対応するためのモバイルサイト「ナンセンスジャパン」(nonsense-jp.prkorea.com)を開設したと明らかにした。バンクの動きは活発であり、対外的にも少なくない影響を与えていることから、韓国内では知名度が高い。

サイトは、J・マーク・ラムザイヤー=ハーバード大学ロースクール教授、小説『竹林はるか遠く-日本人少女ヨーコの戦争体験記』、軍艦島(端島)、孫基選手などの内容で構成されている。これらの論点で、どのように国際的に対応し、日本の歴史歪曲を知らせ、国際世論を集めることができたかについて、バンクがこれまで展開した方法を掲載している。

参考記事:韓国市民団体、ユネスコに松下村塾を告発 「吉田松陰と弟子のせいで戦争犯罪が起きた」

日本軍慰安婦被害者を「売春婦」と表現したラムザイヤー教授の誤った歴史観を批判して是正を要求する方法や、日本人を戦争被害者・韓国人を加害者として描写した『竹林はるか遠く…』の内容の歴史歪曲を正す活動などが整理されている。

また、日本の軍艦島が世界文化遺産に登録されたものの、日本側が朝鮮人強制労働について正確に案内せず、ユネスコから勧告を受けたが、そのときの活動も紹介している。

同サイトの軍艦島に関する活動記述によると、「軍艦島関連の日本の歴史歪曲を知らせるために、様々なポスターやカードニュース、映像を制作して配布した」とし、「日本をオオカミ少年やピノキオに見立てたポスターを制作し、これを日本語、中国語、ベトナム語、オランダ語など多様な言語に翻訳して、世界中の人々が見ることができるようフリッカーやFacebookに投稿した」という。

画像:バンクの当該サイトキャプション

サイトには、孫基禎選手や旭日旗など、日本の様々な歴史歪曲に対応する活動が含まれている。

バンクが日本の歴史歪曲を世界に知らせるために企画した国際請願活動や広報用デジタルポスターなども掲載されている。

パク・キテ=バンク団長は、「韓国の青少年と青年が、このサイトによって日本の歴史歪曲に関心を持ち、積極的に韓国を正しく知らせることを希望する」と述べた。

バンクは今月7日、日本の世界文化遺産である松下村塾をユネスコに告発した。吉田松陰の対外思想が後の「征韓論」のルーツとなり、朝鮮侵略や戦争犯罪を引き起こしたためであると説明している。

また、今月12日には米国の教材出版社などの記述に対して抗議をした。これら教材に、「百済は日本の一部だった」「東海を日本海に修正した」などと掲載されていたためであると説明している。

参考記事:韓国市民団体、米教材に抗議 「朝鮮半島は日中の文化が支配的」「百済は日本の歴史の一つ」など修正要請

参考記事:韓国保守系紙「日本人名義の土地国有化、貴重な財産を取り戻した」「歴史の痛みを洗い流した」

参考記事:韓国徴用工裁判で三菱マテリアルを訴えた遺族5人が敗訴

© 合同会社WTS研究所