沖縄のコロナ臨時医療施設「人材確保が課題」 県、9月設置に向け調整中

 新型コロナウイルスに感染した自宅療養者を受け入れる臨時医療施設について、玉城デニー知事は30日の記者会見で見解を問われ「医療現場の厳しい逼迫(ひっぱく)状況も勘案しながら協議していく」と述べた。人材確保に課題があるとして慎重な見方を示した。

 玉城知事は「一番肝心なのは医療人材の確保だ。準備、配分など、いわゆるバックヤード(裏方)の人材も必要だ」などと説明。「医療は厳しい逼迫の状況が続いている」と強調した。

 臨時医療施設について謝花喜一郎副知事が27日、県議会与党会派からの要請を受け、設置に前向きな姿勢を示していた。関係者によると、県は早ければ9月にも設置したい考えで、那覇市と調整を進めている。

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