着々とキャリアを積み重ねるあの名優の長男・小日向星一

女優の佐久間由衣、奈緒、小日向星一らが30日、都内で行われた映画「君は永遠にそいつらより若い」(吉野竜平監督、9月17日公開)の特別先行上映会舞台あいさつに出席したことを、各メディアが報じた。

芥川賞作家・津村記久子さんのデビュー作で、第21回太宰治賞を受賞した人気小説の実写化。卒業間近の大学生である主人公・ホリガイが、ふとした折に「暴力」、「児童虐待」「ネグレクト」などの社会の闇と、それに伴うやり切れない「哀しみ」に直面する姿が描かれる。

劇中で、佐久間と小日向は文学部社会学科、奈緒は文学部哲学科にそれぞれ在籍している学生役を演じている。

記事によると、実際に大学で入ってみたい学科を問われると、3人のうち小日向は大学時代に政治経済学部に通っていたことを明かし、「文学部に演劇学科専攻っていうのがあって、そこに入っている友達話を聞くのが楽しかったので、そっち入れば良かったな」と振り返った。

さらに、「演劇ばっかりやっていて全然勉強していなかったので、演劇の勉強したかったな」と懐かしんだという。

小日向は、数多くの映像作品で名演技をみせている小日向文世の長男で、2018年に明治大学政治経済学部卒業後、俳優としての活動を本格的に始めたが、もともと大学では演劇サークルに所属し父と同じ道を目指していた。

同年1月放送のいすゞ自動車「エルフ」のCMで親子共演を果たし、同年3月のテレビ朝日系スペシャルドラマ「Q&A」でドラマ初出演を果たした。

特技は剣道で三段の腕前。弟の小日向春平も俳優で、NHKの大河ドラマ「青天を衝け」では実の兄弟役で共演を果たしていた。

「監督によると、小日向の起用理由は、佐久間演じる主人公と仲がいいけど絶対恋人に見えないからだとか。父親もいつの間にか作品に溶け込んでしまっているような名脇役だけに、星一にもその素質があるかもしれない」(芸能記者)

この作品で一躍、脚光を浴びそうだ。

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