日本ハム 球団社長名で〝中田翔問題〟謝罪も「会見しろよ」「HPだけで済ませるのか」の声

日本ハム・川村球団社長

日本ハムは中田翔外野手(32)の巨人移籍に関する対応などについて31日、公式ホームページで謝罪した。川村浩二球団社長名で「チーム内の暴力問題ならびに球団公式ツイッター公開動画の問題で、皆様にご不快な思いやご心配をお掛けしまして、誠に申し訳ありません。今回の一連の件に関して、皆様からの数多くのご意見を頂戴し、真摯に受け止めております」とした。

中田はチームメートへの暴力が発覚し、8月11日に球団から無期限の出場停止処分が課せられたが、20日に巨人への移籍が決まると同時に、出場停止処分も実質9日で解除された。球団は一連の経緯を説明することもなく、会見すべきだという批判が集まっていた。

「まず、中田選手につきましては、2018年シーズン終盤に、残留を求める数多くの皆様からのご声援を受けて3年契約を締結するに至ったにもかかわらず、その最終年度途中に、皆様に対して『ファイターズの中田翔』としての声を発する機会を設けぬままの退団となってしまい、皆様を失望させてしまったことを、深くお詫び申し上げます。今回、当球団ではトレード時の一般的な慣行に従い、今月20日に中田選手のコメントを公表し、移籍前の会見は控えさせて頂きました。しかしながら中田選手に『当面の間、一軍・ファーム全ての試合の出場停止処分』を通達しており、退団により当該処分を解除する手続きとなる以上、退団前に皆様への謝罪・説明の機会を設けるべきでした」

また、4月11日に日本ハム公式ツイッターでナインが円陣を組む動画をアップしたが、その中に人種差別にとられかねない発言があり、SNSで炎上する問題もあった。

これについても「本年4月11日に公開した試合前の選手円陣動画において、差別的発言が収録されていたことを心よりお詫び申し上げます。差別的発言は、どのような状況、どのような間柄であっても、決して許されるものではありません。円陣内の個別発言について確認が至らないまま球団公式ツイッターでそのシーンを公開したことは、当球団の管理体制が不十分でした。今後は監督、コーチ、選手、その他役職員を含む全てのチーム関係者に対してコンプライアンス研修等を実施するとともに管理体制を強化し、再発防止を徹底して参ります」と謝罪した。

ただ、ネット上では「会見しろよ」「HPの謝罪だけで済ませるのか」と納得いかない声が上がっていた。

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